札幌市は、野良猫の捕獲数や殺処分数を減らす対策に乗り出す。 有識者の提言を受け、制定を目指す市動物愛護管理条例(仮称)の中で、「飼い主のいない猫に餌を与える人の責任」について明文化することを検討する。 野良猫への安易な餌やりが野良猫の繁殖や殺処分につながることを示し、無責任な一部市民の意識を変えることが狙いだ。野良猫の避妊や去勢手術にかかわる助成制度の導入も検討する。 環境省は2013年11月、犬や猫の殺処分ゼロを目指す検討会議を設置するなどした。これを受け、札幌市は2014年3月、動物愛護のあり方について、市民や有識者らによる検討会を設置し、議論してきた。検討会は11月、動物愛護管理条例の制定が必要とする提言をまとめ、殺処分されるなど不幸な猫を減らすよう求めた。 同市動物管理センターによると、13年度、捕獲や持ち込みでセンターに収容された猫は、1607匹。このうち約47%にあたる764匹