法律で原則禁止 感染妊婦に法改正で「認めるべきだ」の声も 【サンパウロ朴鐘珠】ブラジルでジカ熱に感染した妊婦の中絶の是非を巡り、議論が起きている。妊娠中に感染すると小頭症の子が生まれる可能性が指摘されているためだ。カトリック大国のブラジルは法律で中絶を原則的に禁じているが、有識者などから、法改正で中絶を認めるべきだとの声が上がり始めている。 現地報道によると、多数の小頭症新生児が確認された北東部だけでなく、最大都市サンパウロでも最近、ジカ熱に感染した妊婦の中絶事例が複数出ている。中には胎児が小頭症だと確認されていないのに中絶した例もあった。中絶した妊婦の傾向として▽既婚者▽高学歴▽高収入▽計画された妊娠−−といった共通点を医師たちは挙げている。