世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)内に姫路市立動物園が開園して今年で70年。国宝城の眼下でキリンやライオンに会え、市民に多くの思い出を残してきた。だが近年は文化財保護と動物福祉の板挟みに悩み、有識者による専門部会は7年後に閉園し城外へ移転するよう市に提言した。朝8時、開園前の動物園はのどかな雰囲気に包まれ、時折エリマキキツネザルの叫び声が響き渡る。飼育員は担当の獣舎で寝室から展示エリアに動物を送
世界文化遺産・国宝姫路城の天守閣に隣接し、存廃の議論が続いていた姫路市立動物園(兵庫県姫路市本町)について、有識者でつくる専門部会が18日までに、「移転が適当」とする報告書案をまとめた。市はこの方針に沿って候補地の選定を進め、2029年度にも新施設を開業する方向で検討を始める。「お城の動物園」として長く親しまれてきたが、国の特別史跡内にあるため施設改修などで制約が多く、飼育環境の悪化が課題となっていた。(小川 晶) 市によると、報告書案では22年度に移転先を選び、24年度に整備計画を策定するスケジュールも示されている。 同園は約70年前の1951年に開業し、天守閣の南東側約3ヘクタールの敷地で102種(2019年4月時点)を飼育する。姫路城を望むという好立地もあり、2014~18年度には平均で年間約48万人が入園。同規模の動物園に比べて高い集客力を誇る。 一方、一帯は文化財保護法に基づき、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く