ブックマーク / necosiri7.hatenablog.com (64)

  • 文豪気取り - 表と裏の高速回転

    吾輩は今月、弐の大作を書いた。 自分の中を探る行為といふのは、大分疲れるものだ。 一つのおもひでを様々な角度から切り取ろうと色々考へる。ああでもない、こうでも無いと思案にふける事は楽しひ。 その反面、やはり読者様がゐると言うプレツシヤアも感じてゐる。 さらに今回のふたつに至つては、はてな様に選んでもらへるよう、考へに考へ抜いた物である。 ふたつともきつちり一週間づつかかつて書き上げる事に成功せしめたが、頭を大出力にて、回転させてゐるとどうしても、糖が足りなくなつてくる。 その様な時、吾輩は大好物の チヨコレイト をす。 最近はもつぱら、傍らに レイズン を置いてゐる。 これが丁度いいのだ。 まず、チヨコレイトを一片頂戴する。 脳が、最初の甘さを感じるか感じないかの刹那、レイズンを弐、参個程口内に投じる。 すると、チヨコレイトとレイズン、甘さと酸っぱさのデツトヒイトが生まれる。 競走のや

    文豪気取り - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/03/21
  • もしもの話 - 表と裏の高速回転

    —もし〜だったら? 雑談等でよく出てくる質問。 私はこう言う類のものが苦手だ。 理由は、真面目に考えてしまうから。 「くそ」がつく程に。 文章に無い様々な条件を自分の中で勝手に考え、思考が止まらなくなって行く。 ありもしない話に振り回され、最後は、私も相手も疲れ果ててしまう。結局何も残らない。 「気軽に」 そんな事は言われずとも分かっているのだが、性分なのですいません。変えられない。 一時が万事こんな調子だから、私は人に好かれにくいのかもしれない。 なので、今回は人との会話では無く、自分で自分に質問してみた。 —もし、過去に戻れるとしたらいつがいい? うん。私は、間違いなくこう答えるだろう。 「小学四年生」と。 勿論、外見は小4、10歳だ。 今現在の記憶を持って過去に戻る事とする。知能は、別にどっちでもいい。 あの時は当に楽しかった。人生で一番と言っても過言では無い。 漫画によくある、新

    もしもの話 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/03/19
  • 白昼夢 - 表と裏の高速回転

    気がつくと私は、300人位が入りそうな芝居小屋にポツンと居た。 薄暗く、もう何年も使用されていない様な場所。 客席の中央辺りにスポットライトが当たっている。 その光が、幾粒ものキラキラ光る埃を映し出していた。 —ここに座れと言うのか。 不思議に思いながらも、照らされている席に私は座った。 暫くすると開演のブザーがなり、次第に辺りが暗くなり始める。 ゆっくりと緞帳が上がり、舞台にピンスポットライトの丸が現れた。 浮かび上がる 「グルグル」回っている 男の姿。 必死に、全力で回転している。 腕と足をばたつかせ、暴れる様に。 あれではそう長くはもつまいと思った。 やはり、息が次第に荒くなり、疲れ果てた男はとうとう倒れてしまった。 大の字になって激しく上下する上半身。 すると、すかさず何処からか、 —お前みたいなもんが。 と、馬鹿にした様な声がした。 すると、男は疲れきった身体を引きずる様に立ち上

    白昼夢 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/03/11
  • 結実 - 表と裏の高速回転

    —いい所に連れて行ってやる。 私が小学校の中学年くらいの頃、兄から言われた言葉だ。 どこに連れて行かれるのだろう。 私は不安に駆られた。 兄は、危ない遊びに度々私を同行させた。 野犬が出るスポットに行こうとか、長い用水路のトンネルをくぐって、川に出る等。 今回も、どんな目に遭わされるのか。 気後れしながらも、兄と兄の友達の後をついて行く。 着いた場所は、我々が通う小学校だった。 良かった。 学校ならば、そこまでの危険はなかろう。 その日は休日で正門は勿論閉まっていた。 だが、裏門というのか、裏口は、そもそも扉が無かった。 そこから3人、コソコソ入って行く。 そこから最寄りの校舎の入り口付近で、二人の足が止まった。 —ここだ。 兄は、校舎の側にある、崖の上を指差した。 見上げると、ブロック塀が連なり、頂上には緑色のフェンスが立ちはだかる難所だ。 私以外の二人は、難なくスイスイ登りヒョイとフェ

    結実 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/03/05
  • 慣用句 - 表と裏の高速回転

    私は野球が好きだ。 ただ、残念なことに、見る専門。 私は球技が致命的に ヘタクソなのだ。 運動神経が0だとは思わないが、球の気持ちがどうしても分からない。 迫ってくるボールに、ドキドキが止まらない。いつも、悪いイメージがそのまま結果として現れる。 なので、球技ができる人はすべからく尊敬している。 と言うわけで、今回はベースボールの話。 私の友人で、運動神経がずば抜けて良いのが居た。中学校の同級生。 初めて交わした会話が、 —逆立ち何秒できる? だった。 その時既に私はメガネっ子で、見るからに運動音痴の姿をしていた。 こんな人間に、そんな高等なスキルが身についている訳がないだろうと思った記憶。 逆に、彼は逆立ちして、器用に歩く事ができた。 先生に、 —お前は見たイメージをそのまま体現できるな。 と言われていたのを覚えている。 そんな彼だが、偶然にも同じ高校に合格した。 私は勿論、演劇部に入る

    慣用句 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/02/26
  • 何味 - 表と裏の高速回転

    高校演劇にも所謂 「大会」 があった。 地区大会から、県、地方、そして全国大会と、勝ち進んで?行くのだ。 結局、私が在籍していた間、地区大会すら突破できなかったが。 ただ、残念とか、悔しいとかは、感じた事が無かった。 何故なら、その時の皆がそうとは限らないが、少なくとも私自身は、演劇を「目的」としてではなく、 「手段」 と、捉えていたからだろう。 練習は頑張っていたつもりではあるが、結果に拘らず、皆と仲良く出来ればいい。 それくらいの意識。 そんな高校2年生時分。 普段は地区大会の上位2校が次の県大会に進む。その年は何があったか忘れたが、3番目の学校も県大会で舞台が踏めた。 我が演劇部がそれに選ばれたのだ。 発表は出来るが、ただそれだけ。 次の地方大会には絶対に出られない。 部の皆の感想は様々だったが、私は密かに喜んでいた。小躍りする程に。 県大会と言うからには、県中から演劇部が集まる。

    何味 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/02/23
  • 誘致 - 表と裏の高速回転

    新世界にてレトロゲームを楽しんでいると、お昼ご飯の時間をとうに過ぎてしまっていた。 さあ、どこにする? 実は私。もう既に決めていた。 都会にしか無い、ずっと憧れていたヤツだ。 無論うちの県には無い。 その名も、 バーガーキング。 注文したのは、 ダブルワッパーチーズ。 970円也。ちと値が張るが、次にいつ来られるか分からない。 煩悩の赴くまま指差した。 残念ながら、そこのお店には駐車場が無く、店内でべるのは諦め持ち帰る事に。 さあ、どこでべる? 大阪にきたら、 大阪城でしょう。 NHKの駐車場に車を停める。 大阪城公園にて、初ワッパー。 袋から出して膝の上に置く。 でかい。それ以上に、 重い。 ズシリと凄い存在感だ。 無芸大の私でも、たじろいでしまった。 先日、ビックマックを値段が上がる前に購入。しかも、倍。 「ビックマックなんてペロリだよ」 と、嘯いた私。 ただ、その時は、禁断の荒

    誘致 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/02/19
  • 答え - 表と裏の高速回転

    土曜日、在阪の友人を愛車で迎えに行き、ある場所に向かった。 目的は、 「答え合わせ」 とでも言うべきか。 ノスタルジーをテーマにブログを書く様になって早一年。 どうも私は、レトロゲームに強く郷愁を感じているみたいだ。 うろ覚えの記憶を使って作成した記事達を読み返していると、どうしても物に会いたい感情が沸々と沸いてきた。 名前を調べ、画像を調べ、あのゲームが置いてある場所を探した。 そして、発見。 場所は、そこまで遠くない。 天王寺の「新世界」だ。 新世界。 最初に行ったのは確か就学前か。 祖父に手を引かれながら、 —俺の手を離すなよ。 いつも優しい祖父が、自分の事を「俺」 そして、命令口調。 かなり危険な場所であるのだろう。緊張感が伝わってきた。 行き交う人の中には見るからに怖い人も居た。 通天閣の展望台に登るエレベーターは、何故かラッカーシンナーの臭い。 街の印象は、 錆びた鉄。 一人

    答え - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/02/15
  • メサイヤコンプレックス - 表と裏の高速回転

    私は2chをよく見る。 ただ見ているだけ。 書き込みは、何か怖くて出来ない。 書かれている内容を読むのが楽しいのだ。 そう言うのを「ROM専」と言うらしい。 後、がっつり「板」という物に直接アクセスするわけではない。 「2nn」という、ニュースが並べられたサイトや、「2chのまとめのまとめ」で色々興味をそそられるネタを眺めている。 その中で。 「人生が捗る方法」 なるスレッドがあった。 どんな方法なのか、とても気になったので覗いてみる事にした。 内容はと言うと、「自己肯定感を高める」とか、「楽しむ」など、私も実践している内容が書かれていた。 そうだよね。ふんふん。 納得しながら読み進めて行くと、否定的なコメントが目立つ様になってきた。 —こんな時間に書き込める人間に物を教えてもらいたく無い。 とか、 —この俺様には何も響かない。 等、 一向にアドバイスを参考にしようとはしない人々の声。 勿

    メサイヤコンプレックス - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/02/08
  • 1周年 - 表と裏の高速回転

    1月30日で、 「表と裏の高速回転」 ブログが1周年を迎える事が出来た。 記念に何かお祝いをしなければいけないなあと考えていた。 たまたま昨日は出張で三重県にお邪魔していたので。 そうだ、アレをべようと言う事に。 仕事終わりにそそくさと向かう。 うちの県には存在しない。 あの ラーメンだ。 ジャーン …少しお待ちを。 今度こそ、ジャーン。 スガキヤラーメン。 お祝いなので、 特製ラーメンを選びました。 510円也。 ? スプーン?の形が若干変わってる。 以前は端の方にフォークが付いていたような。まあいいや。 —いただきます。 月日の流れを感じながらしみじみべた。 相変わらずの和風豚骨の優しい味が、郷愁を誘う。 学生の頃よくお世話になった。 フードコートの一角には必ずあった様な。 懐かしく美味しく頂きました。 ふう。さあ、帰るか。 ?! 何これ。 スーちゃんグッズガチャやん。 しかも、東

    1周年 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/02/01
    1周年おめでとうございます🎊
  • 捨てる神あれば拾う神あり - 表と裏の高速回転

    我が演劇部には、所謂部室と呼ばれる場所が無かった。 何処かで誰かが、 —あっ、あれ部室に置いて来た。 というセリフを聞くと、羨ましい気持ちになった。 我々が練習する場所は専ら、 書道教室。 放課後空いている教室といえば、ここくらいだった。 そして、公演が近くなると体育館の舞台を使わせて貰う。 緞帳は上げないで、 こそこそ、 練習した。 いつか、自分達の部室が欲しい。 そんな事を夢見ていた。 そんなある日の放課後。 私はその時までしらなかったのだが、大道具などを入れている倉庫があるというのだ。 そこを掃除しろとの命を受け、現場へ急行した。 場所は自転車置き場の端っこ。 物置きが置いてあった。 へえ、これが我々の倉庫だったのか。 —さあ、やるで。 よっこらよっこら動き出し、中の物を一つづつ取捨選択していく。 懐かしい物やら、知らない先輩が使っていたであろう小道具が我々の目を楽しませてくれた。

    捨てる神あれば拾う神あり - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/01/27
  • 資格 - 表と裏の高速回転

    先日、スゥイートゥランドにてgetしたチョコレートをべるときが来た。 ただ、それだけだ。 以前の記事で書いたのだが、 necosiri7.hatenablog.com 高級な物をべる時に、私は考えすぎてしまうのだ。 心から楽しめない。 べ物以外なら、出来る様になってきたのだが、どうしても、邪念が入り込む。 今回こそは。 しかし、またもや私は大きなミスを犯してしまった。 テラから家に帰って、チョコをテーブルに広げた際、 —元は取れてるよなぁ♪ なんて言いながら、つい、このチョコの 「価格」 を調べてしまったのだ。 何と、 691円。 二粒で。 一粒300円超…。 混乱し出す私にブルースが、 Don't think! Feel. はっ。そうでした。 気を取り直し、 オペナボックス なんか書いてる。 最近のスマホは凄い。 写真の文字をなぞると認識した。 そして翻訳。 "レオフリック卿の

    資格 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/01/19
  • テラ、へ。完結編 - 表と裏の高速回転

    昨日の記事の続き。 necosiri7.hatenablog.com 我々一行には、実はもう一つのミッションがあった。 不意の着陸を余儀なくされたラウ1星。 かなりの時間滞在してしまった。 そこに辿り着く事はできるのか。 我々は、チョコ界の神を採取でき、目的を忘れてしまいそうになりながらも衛星軌道に再び乗った。 その時、時刻は15時。 そこは、いつまでやっているのか。 無論、 調べていない。 いつもの私のチャームポイントだ。 開き直り漕ぎ続ける。 そうこう(走行)しているうちにも 「テラ」 が姿を現した。 駐輪場は?ここだ。 やった。まだ、 拝観時間内だ。 遂に我々は辿り着いたのだ。 なけなしのエネルギーを振り絞り、手を引き、尻を押し、二百段余りの階段を登りきる。 千手観音様。 —神々しい… ははあ。 手を合わせ、無病息災。家内安全。を祈願する。 ふう。 そして、帰路に着いた。 お「テラ」

    テラ、へ。完結編 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/01/15
  • テラ、へ。 - 表と裏の高速回転

    成人の日の1月9日。 春かと思う程の陽気に誘われた結果、 サイクリング をしよう、という話になった。 娘は既に出かけた後だった為、参加者は私、、息子の3人。 走る順番は先頭から私、息子、。 —スピードは絶対に上げてはならない。 うずうずする心を必死で抑え、普段自動車で走る道を征く。 目標は、某古屋さん。 そこなら息子は一緒に行ってもいいと宣ったから。 欲望の引力に引かれ、小惑星探査機はやぶさ並の出力で漕ぐ事20分。 目的地へ到着。 息子は30分程の滞在の間に、名探偵コナンを数冊採取出来た。 ここを、銀河の端と捉え、我々はまた衛星軌道に乗り、くるりと一周して家に帰るルート。 出発し、大通りを真っ直ぐ走る。 やがて、超巨大な建屋の某ボウリング場に近づいた。 ここで、スイングバイ加速して軌道に乗る 筈だった。 普段は自動車に乗っているの事が多く素通り出来るのだが、明らかに質量の違いから、某

    テラ、へ。 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/01/14
  • 困惑のお正月 - 表と裏の高速回転

    あけましておめでとうございます。 年も宜しくお願い致します。 書き初めから始まった2023年。 実はこのヘタ習字、 なんと、 私のノスタルジー発祥の地と言っても過言では無い、 「イズミヤ多田店」 で書かせて貰ったのだ。 今回の正月休み、両親が住む実家に帰省した。 その際、色々な口実を駆使し、なんとかかんとか、お店に行く事に成功したのだ。 —当に懐かしい。 外見は少し変わってしまったが、数十年前のお正月、ここで福袋を手に入れる為に、家族で並んだなあ。 その中には縄跳びが入っていた。それだけは覚えている。 そして、店内で物色している際、店員さんにお声をかけられ、書き初めをさせて頂いた次第である。 —できるのは、小学生以下と書いてありますが? —どなたでも結構ですよ。 —それでは、お言葉に甘えて。 書き初めている途中、イズミヤ主題歌である、 「明日へ吹く風」 が流れ始めた。 曲を浴びながら、

    困惑のお正月 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2023/01/05
  • 期待 - 表と裏の高速回転

    特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 私はギターを弾く事が、 「出来る」 と言って良いのだろうか。 何者でも無い私が、何者かになる為に、上記写真のZO-3を手に入れた。 何をやらせても中途半端で投げ出していたあの時。何とかこれだけはモノにしたいと、なけなしの貯金をはたき、購入したのは高1だったか。 それから三十年。今日、久しぶりに押し入れから登場して貰った。 眺めていると色々な思い出が蘇ってきた。 手汗が酷かった私。その為、すぐに弦が錆びて、切れてしまう。何度も張り替え練習を重ね、最初の難関である、Fコードも押さえられるようになった。 ただ、努力したのはここまで。 そこからは、電話帳くらいのサイズの、「GBベストソングス」を開き、コードを弾きながら歌う事で満足してしまった。 右手は、上下にかき鳴らすのみ。アルペジオ? 出来ません。 それより何より、私の一番の問題は、 音

    期待 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2022/12/30
  • なり、の幸せ - 表と裏の高速回転

    今週のお題「ビフォーアフター」 今年の一月末より始めさせて頂いたブログも、ありがたいことに年の瀬を迎えられた。 私自身、良くここまで続けてこられたと自分を褒めてあげたい気分だ。 人生は、 「ネタ」 だ。 今までそれを私のメインテーマにして、遮二無二生きてきたつもりだ。 そして、五十歳が見えて来た現在、それは結構な数になった。 最初は、それらを独り占めしておこうかと考えていた。 私には、人より秀でている部分や、胸を張って言える経歴など無い。 故に、「ネタ」と言っても、世界を相手に戦ってきた訳でもなく、誰かの命を救ったような物ではない。そんな日常の小さな出来事を声高に語っている自分の姿が惨めに映るのでは無いか。 臆病な私はそう考えていた。 その上口下手で、上手く皆様に出来事や気持ちを伝える事ができないとも思っていた。無論、文章であっても。 —下手でも良い。 —つまらなくても良い。 —自分が楽し

    なり、の幸せ - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2022/12/22
  • 一矢 - 表と裏の高速回転

    今週のお題「わたし○○部でした」 私は高校時代、 「演劇部」 に所属していた。 中学生の頃、TVの深夜枠でやっていた 「ムイミダス」 と言う番組。 古田新太さん、升穀さん、槍魔栗三助さん(生瀬勝久さん)等、今は押しも押されもせぬ大御所の俳優さんが多数出演していた。 そんな人達の、コントや、絵描き歌、シリアスなお芝居をされているのをみるにつけ、私は心底 「羨ましい。」 気持ちになった。 何と言うのだろうか。 ブラウン管の向こう側は、とにかく楽しそうだったのだ。 のびのび自分を曝け出し、自由に表現し、それが許される世界。 この人達は、屈し、下を向く日々を過ごしている私の「対極」に間違いなく居た。 その時から、お芝居の世界と言うものに憧れをもつようになった。 そして高校入学。 たまたま、隣に座ったクラスメイトも、演劇部に入りたいと言う。 中学生時代は野球部に所属していたらしい彼が。 私と同じ、

    一矢 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2022/11/20
  • 重み - 表と裏の高速回転

    今週のお題「人生で一番高い買い物」 私は一応、 「世帯主」 と言う肩書きを、世間様より頂戴している。 その立場上、必要に迫られ、家や、自動車など、所謂高価な物を購入した。 それらには、家族の希望等色々な気持ちが混ざり合い、私色がそんなに反映されているとは言い難い。 そこで今回は、先日より申し上げていた一万円小遣いシリーズの中で、一番高価な物を紹介したい。 それなら、混じり気なしの私色100%が表現されている筈である。 記念すべき第一回目のアイテムは、 「オメガ スピードマスター デイト 323.30.40.40.06.001」 これを買うのに3年程の期間を費やした。 何せ、どうやっても小遣いは毎月最大一万円しか増えないのだ。 それを、節約節約を重ね少しずつ積み上げた。 この時計を選んだ理由は、 「不変」 いつまでも、価値が変わらない。 ずっと好きでいられるデザイン。 それには自信があった

    重み - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2022/05/29
  • 霹靂 - 表と裏の高速回転

    necosiri7.hatenablog.com 「最優秀賞」 今までの人生で初めての賞を頂いた。 タカラトミーとはてなブログ特別お題キャンペーン。 子供の頃と、息子との思い出を繋ぎ合わせて応募してみた。 受賞できて、凄く嬉しい。 私自身、思い返してみても、作文は得意だった訳では無いのだが。 小学校時分、校内で行われた読書感想文発表会。 学年毎に男女一人づつ選ばれ、皆の前で朗読する。 一年生の時、私が何故か選ばれた。 の名前は今でも覚えている。 「燃える貨物列車」 「何故か」と描いたのは訳がある。 私はこのを ほぼ読んでないのだ。 図書室で、分厚いを借りる私。 周りの羨望の眼差しが痛いぜ。 と、格好をつけて借りた。 それだけが目的。最初から読むつもりなど毛頭ない。 行儀悪く立て膝をついてパラパラとめくっていくと、挿絵が何枚かあった。 劇画調の男性が燃えている貨物列車の中に居る。 これ

    霹靂 - 表と裏の高速回転
    japan-eat
    japan-eat 2022/05/21