新型コロナウイルス(正式名称は「SARS-CoV-2」)によって引き起こされる症状には、さまざまなものがある。これまで世界中の感染者からの報告により、かぜに典型的な症状や肺炎のほか、下痢、嗅覚・味覚障害、腎障害があることが明らかになってきた。 日常生活でのマスクの着用は、新型コロナウイルス対策にどこまで有効なのか? では、これらの症状はどういったメカニズムによって引き起こされるのだろうか。世界各国の調査によると、性別や年齢層によって感染しやすさが異なり、ウイルス感染の重症度や死亡率に非常に偏りがあることがわかってきた。男性、高齢者、そして糖尿病・高血圧・心疾患などの“持病もち”が最も重症化しやすいことがわかっている。 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」が最初に報告されて以来、専門家や市民科学者からは1,800を超える数の論文(査読前のプレプリントを含む)が発表されてきた。ここでは