誰かと何かのトピック、例えば社会問題やニュースについて話をしているとき。または、メディアで誰かが持論を展開するのを聞いたとき。いつも「このすれ違い具合はいったいどこから来ているのだろう」と考えていました。 同じトピックについて、様々な意見があるのは健全なことです。でも、そういう問題ではない。何が原因ですれ違っているのかを、図にしてみました。 ひと言でいえば、「視点と立ち位置の問題」です。 身近な社会問題、例えば「長時間労働、サービス残業の問題」「子どもの貧困」について語るとき、①こんなのおかしい、まず社会や制度を変えるべき、と思っているひと(「社会の変革」推し)と、②まずはいまの状況のなかで個人が変わるべき、努力すべき(「個人の成長」推し)の立場にざっくりわかれます。図でいうと横軸。 ①の「個人の成長」推しという立場でも、既存のシステム内でサバイブしてきたひと(図のA)と、サバイブできてい