アーサー大本(アプライド・アカウンタンシー社長、在ロス) 藤原肇(フリーランス・ジャーナリスト、在パーム・スプリングス) 在庫の弾薬の一掃と新兵器の実験 藤原 現在のアメリカは軍事力ではダントツなので、経済的には危機的な状況にあるというのに、アフガンに続いてイラクを徹底的に攻撃して、国際世論を無視してやりたい放題をしている。かつては反対勢力にソ連がいて牽制したが、ブレーキ役が体制崩壊で自滅したので、今のアメリカは一国覇権主義に酔い痴れています。しかも、それを正面から批判するだけの国が存在しないから、世界はブッシュのゴリ押しに踏みにじられて、全く情けない混迷状態に陥っているのです。 大本 貿易赤字と財政赤字が天文学的になり、米国の経済状態はどう見てもお先真っ暗だから、戦争しない限りは破綻するのを免れないので、アフガンに続いてイラクに戦争を仕掛けたのです。そして、ミサイルだけでも三千発もぶち
アーサー大本(アプライド・アカウンタンシー社長、在ロス) 藤原肇(フリーランス・ジャーナリスト、在パーム・スプリングス) コンピュータの駆使で何でもやれる時代 藤原 大本さんは長らくロスで会計事務所を経営して、その傍らに権力者が行う秘密計画についての調査を行い、謀略史観で世界を考えるエキスパートとして知られているが、あなたは確か早稲田大学の理工学部を卒業したエンジニアですね。どうして会計事務所の経営を始めたのですか。 大本 私が出た学部が一応は工業経営学科だが、日本の大学は授業料さえ納めれば幾らでも単位が取れたので、工学部の学生として色んな実験をやっただけでなく、哲学とか経済学や会社設立法まで勉強し、渡米して南カリフォルニア大学でMBAを終えて、コンピュータ会社を経営したわけです。コンピュー夕を自在に使えるようになったお陰で、情報を取ることは至って簡単になったし、会計や給料の自動支払いシ
離滅裂な外交と外務省人事 藤原 私が天木さんに会うためにアメリカから大阪に来たのは、あなたが出した『さらば外務省!』(講談社)を読んだからであり、著者に会って本人の口から直接に聞きたいことがいろいろとあるからです。それにしても、あなたの本が読者の関心を引き付けてベストセラーになり、副題の「私は小泉首相と売国官僚を許さない」というメッセージが、多くの日本人に伝わったということについて、まずは「おめでとう」ということで話を始めたいと思います。 天木 遠路はるばる大阪まで来ていただいて恐縮です。日本の外務省のでたらめさは今に始まったことではありませんが、小泉内閣になってからその酷さは驚くべきものになり、イラク戦争に加担したり憲法無視をしたりで、全く国としての節度を失っていることは明らかです。田中真紀子外相の下で、外務省が大混乱して醜態を演じて世間の注目をひくようになりましたが、なぜ日本の外交がこ
わが国が将来、いかにして石油を確保するか――これは、日本経済にとって最も重要な課題だが、「その最善策は、国をあげて、世界のメジャー(国際石油資本)クラスの石油会社そのものを買い取ることである」と主張している石油専門家がいる。この人は藤原肇氏。カナダの山奥で石油開発に従事しながら、すでに年二年前の著作で、今日の“石油危機”をピタリと予想し、注目されたオイルマンである。こんどはその危機演出の張本人である石油資本を買収するとは、なんとも“雄大”な発想、見方によってはなかなか夢のあるプランでもある。 80億ドルで可能 外貨保有高の3分の2 藤原氏がこの「石油資本買い取り論」を主張しているのは、最近の著作「石油飢餓」(サイマル出版会)のなか。それによると、まず、これからの石油政策について「石油産業を中心としたエネルギー事業を国家管理のもとにおくことは、世界のすう勢である。すでに先進工業国のなかでは、
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■ 幻の私家版「石油と金の魔術」 1 名前: 藤原肇 投稿日: 2003/06/09(月) 16:14 「日本が斬られる」にほぼ並行して編集が行われたのが、「石油と金の魔術」と題した生きた経済を扱った対談であり、原稿のほとんどが「週刊ダイアモンド」に掲載され、1980年秋に3回81年春に1回活字になったもので、それを東京新聞出版局が本にすることが直ぐ決定した。詳しい経過についてはこの本の「あとがき」に書いたが、その冒頭にある「この世に生まれ出る前に絞め殺される運命を持つ本が、歴史の中にはよく存在するものだが、本書もそれによく似た星のめぐり合わせをうけ、不幸な形での誕生の瞬間を迎えることになった。私にとっては13番目の息子であるべきこの本は、本来ならば多くの未知の人びととのスムーズな出会いを持つはずであった。ところが、邪悪と怯濡の心を体現した一部の心
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く