品質にこだわった同社のしょうゆは、日本料理店でも利用される。ところが、しょうゆを開封後すぐに使い切ってしまう日本料理店と違い、一般家庭では使い切るのに時間がかかる。開封後、時間がたつと、しょうゆは本来の風味を失ってしまう。発表会での濱口社長の弁には、そんなジレンマを克服した達成感が込められていた。 出来たてのしょうゆと、開封して時間がたったしょうゆとの違いは色でわかる。本来、工場で出来たばかりの新鮮なしょうゆは、黒ではなく澄んだ赤色をしている。しょうゆ皿に差したときに真っ黒に見えるのは、酸化したからだという。