マウテと治安部隊の衝突であがる黒煙(フィリピン・マラウィ、2017.6.14)(写真:ロイター/アフロ) 6月17日、ミンダナオ島で、イスラーム過激派「マウテ」などに対してフィリピン軍が空爆を含む大規模な攻撃を展開しました。ミンダナオ島のマラウィを中心とする一帯は、先月からマウテが占拠。キリスト教徒や市民の殺害が横行しています。この事態を受けて、治安部隊との戦闘で1ヵ月間に約300名が死亡し、30万人が避難したと伝えられています。 ミンダナオ島には、「イスラーム国」(IS)の戦闘員が流入しており、これが戦闘を激化させているとみられます。かねてから懸念されていたように、シリアやイラクで追い詰められるにつれ、ISは戦闘員の母国などに活動地域を移動させ始めています。その結果、例えば6月15日にAFPは、アフガニスタンでタリバンが拠点トラポラをISによって追い出されたと報じました。 ただし、201