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ブックマーク / book.asahi.com (34)

  • 本の記事 : 読者獲得、ビギナーズラックだった 作家・藤井太洋さん | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • お知らせ : 【お知らせ】「マイページ(マイ本棚)」廃止のお知らせ | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    2015年3月20日(金)を持ちまして「マイページ(マイ棚)」を廃止いたしました。 これまで投稿いただいたレビューにつきましては、2016年2月末までダウンロード期間としていましたが、3月初めに全データを削除いたしました。 ご利用ありがとうございました。

    お知らせ : 【お知らせ】「マイページ(マイ本棚)」廃止のお知らせ | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 「紙の砦—自衛隊文学論」書評 文学でこそ表せる「戦力でない軍隊」|好書好日

    紙の砦—自衛隊文学論 [著]川村湊 書は、自衛隊を題材にした小説映画、つまり「自衛隊文学」の読解を通して、自衛隊を考察するものである。もちろん、書には自衛隊に関する政治的・法的な議論があるし、その部分も重要である。しかし、書をユニークにしているのは、何よりも自衛隊を「文学」を通して見たことである。とはいえ、それは文学が、通常は隠れているものを深く洞察する、というような意味ではない。また、文学が政治的・法的な問題を、より感性的・具体的にとらえるという意味でもない。 日自衛隊は、戦争を永遠に放棄し、武力の行使を否定した憲法9条の下に存在している。が、それは現に巨大な戦力をもっている。そのことに対する法的・政治的な批判が発足以来続いてきたし、改憲・護憲をめぐる議論がたえずある。しかし、そのような議論は、現にある自衛隊という奇妙な存在を見ようとしていない。 戦力でないような軍隊とはどう

    「紙の砦—自衛隊文学論」書評 文学でこそ表せる「戦力でない軍隊」|好書好日
    jingi469
    jingi469 2015/03/11
  • 本の記事 : 千葉)農民の視点から「万石騒動」 作家のかわな静さん | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    江戸時代に農民が年貢減免に立ち上がり、現在の館山市と南房総市に位置した安房国北条藩を廃藩に追い込んだ「万石騒動」。南房総市に住む児童文学の作家かわな静さん(77)が、この騒動を農民側の視点でまとめた「北条藩一万石 惣百姓訴訟」を出版した。 万石騒動は1711(正徳元)年、年貢倍増を押しつけた北条藩に抵抗した農民一揆。名主や農民600人が江戸に出向き、老中のかごに駆け寄って訴える命がけの直訴などを行った。北条藩は弾圧を図り、3人の名主を処刑したが、奉行所は農民側の訴えを全面的に認め、重税を課した家臣を斬首するなどして、北条藩は廃藩になった。 犠牲になった名主3人は「三義民」として、館野小学校の校歌にもうたわれ、2010年の300年祭では住民らが資金を出し合って、「義の伝承碑」が建立されるなど、今もなお地元ではたたえられている。 これまで、万石騒動は三義民を中心に語られることが多かった。かわな

    本の記事 : 千葉)農民の視点から「万石騒動」 作家のかわな静さん | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    jingi469
    jingi469 2014/06/04
    『1千部を自主出版した』気合入ってんな。
  • 「うな丼の未来」書評 絶滅に瀕した稀少種どう食べる|好書好日

    うな丼の未来―ウナギの持続的利用は可能か [編]東アジア鰻資源協議会日支部 ついこの前までスーパーの惣菜(そうざい)コーナーにあると思っていたら、急に高騰したうなぎの蒲焼(かばや)き。養殖で安定供給されていると思い込んでいたニホンウナギが、絶滅の危機に瀕(ひん)しているという。一体どういうことなのか。 書は昨年7月に書名と同じタイトルで、東京大学にて開催されたシンポジウムでの講演やアンケートなどを忠実に再現したもの。 実は野性の稚魚を獲(と)ってきて大きく育てたものを「養殖」と呼んでいたことをはじめ、人工孵化(ふか)は、どこまで可能になってきたのか、そもそもどういう生態なのか、「絶滅危惧種」に指定されたらどうなるのかなどなど、ニホンウナギとうなぎにのしかかる現状と問題点が、22人の研究者、漁業関係者の発表から明らかになる。 稀少(きしょう)な野生種をあまりにも雑にべてきたことを反省

    「うな丼の未来」書評 絶滅に瀕した稀少種どう食べる|好書好日
  • 「太平洋戦争下 その時ラジオは」書評 「報道」から「報導」への傾斜|好書好日

    太平洋戦争下 その時ラジオは [著]竹山昭子/大営発表のマイク [著]近藤富枝 東京放送局(JOAK)が、テスト放送を開始したのは、1925年3月1日。ラジオはまもなく90年という節目を迎えるが、そのせいかラジオに関する書、あるいは放送人の実像を語る書が相次いで刊行されている。 この2書もその系譜に列(つら)なる。竹山書は、太平洋戦争期にラジオというメディアはどのような役割を持たされたか、の解説書。近藤書は自身の前半生の自分史だが、44年10月から敗戦時まで日放送協会のアナウンサー時代を率直に語っている。放送論と体験史を重ねてみると、音声メディアのラジオがその特性ゆえに歴史に都合よく使われたことがわかる。 竹山書は、「一つの声が同時に直接全国民の耳に入る」放送の機能が、戦時下ではどう利用されたのかを具体的に明かしていく。各種資料や文書記録を引用しながらの解説だが、太平洋戦争の始まりとと

    「太平洋戦争下 その時ラジオは」書評 「報道」から「報導」への傾斜|好書好日
  • 本の記事 : 高校生向けに「パール文庫」 真珠書院 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    学習参考書などを出版している真珠書院が高校生に向けた小説シリーズ「パール文庫」を創刊した。隔月2点ずつの配だが、ラインナップがシブい。 創刊は菊池寛「心の王冠」と海野十三「海底大陸」、今月は小酒井不木「少年科学探偵」と寺島柾史「怪奇人造島」が出た。少女もの、SF、ミステリー、海洋ロマンと多様だが、戦前作品ばかり。表紙と挿絵は代々木アニメーション学院の学生が担当し、ライトノベル風のポップな装いになっている。 真珠書院によると、時代を超えて肩ひじ張らずに楽しめる、同世代が活躍する娯楽小説を選んだ。名作でなく、他の文庫では読めない作品を選ぶことで、若い世代にを発見する喜びを感じてほしい、という。

    本の記事 : 高校生向けに「パール文庫」 真珠書院 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    jingi469
    jingi469 2013/08/27
  • 本の記事 : 「風流夢譚」、電子化で解禁 半世紀前、テロ誘発した問題作 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    テロ事件(嶋中事件)のあと記者会見に現れた深沢七郎。「私が一番の責任者だから……」と語って涙を流した=1961年2月、東京 深沢七郎(1914~87)の小説「風流夢譚(むたん)」――半世紀前に月刊誌で発表されたがテロ事件の引き金となり、作者が書籍化を封印した問題作だ。それが今、電子書籍の“単行”として入手可能になっている。 ■発行者「現代の状況に重ねられる」 電子書籍『風流夢譚』を発行したのは志木電子書籍の京谷六二(きょうやむに)代表(51)。一昨年11月の刊行後、口コミを中心に、月に30部ほどのペースで売れ続けているという。 月刊誌「中央公論」1960年12月号に、風流夢譚は掲載された。主人公は時間の揺らぐ奇怪な「夢」の中で「革命」に遭遇し、「天皇」や「皇太子」らが「処刑」された情景を見る。その身体からはなぜか「金属性の音」が響き、やがて「辞世の御製(歌)」をめぐる滑稽な解釈談義が始ま

    本の記事 : 「風流夢譚」、電子化で解禁 半世紀前、テロ誘発した問題作 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    jingi469 2013/08/27
    ちゃんとKindleストアへのリンクがある。
  • コミック・ブレーク (広告特集) : 〈マンガ今昔物語〉第40回 男とだって戦う! - 伊藤和弘 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    この7月に開催された「少年少女囲碁大会」小学生の部で、岐阜県代表の加藤千笑ちゃんが優勝した。性別不問で行われる同大会でも、女子の優勝は実に14年ぶりとなる快挙。ちなみに中学生の部では、34年間の大会史上、優勝はおろか決勝戦に進出した女子もいない。スポーツと同じく、将棋や囲碁も一流になると男女にはっきりと実力差が出る。多分、原因は男女の脳の違いだろう。女性は「言語能力が高い代わり、空間把握能力が低い」と言われる。 そんな中、「花とゆめ」連載中の『星空のカラス』(モリエサトシ)のヒロインである烏丸和歌(からすまわか)は、史上初の“女子中学生名人”を目指して「少年少女囲碁大会」に出場する。和歌の祖父はプロ棋士だったが、母は家庭をかえりみなかった祖父を許せない。「少年少女囲碁大会」に優勝できなかったら、和歌は大好きな囲碁をやめなければならないのだ! 将棋に比べて、囲碁は男女の対戦が多い。プロの世界

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  • 本の記事 : ノンフィクション苦境 経費かかるが売れず - 山田優 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    「ノンフィクション」の棚。「闘病・医療」や「動物」などの仕切り板が並ぶ=東京都渋谷区の紀伊国屋書店新宿南店 ノンフィクションを取り巻く状況は厳しい。取材費が出ないことも多く、主な発表の場だった総合誌の休刊も相次いでいる。生き延びるための模索が続く。 東京都内で6月に開かれた大宅壮一ノンフィクション大賞の贈呈式。立花隆選考委員は「大組織に所属しないフリーの物書きが書いた結果として(賞を)争うノンフィクションが、少なくなってきている」と述べた。候補者には現役新聞記者も名前を連ね、平均年齢は55歳。受賞したのは船橋洋一・元朝日新聞社主筆(68)が退社後に執筆した『カウントダウン・メルトダウン』(文芸春秋)だった。 選考結果発表の記者会見では、関川夏央選考委員も「20代で才能のある人をノンフィクションに勧誘できるかな。今の状況でフリーランサーがどうやってお金を得ていくのか」と懸念を示した。 立花(

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    jingi469 2013/07/28
  • 本の記事 : 楽天kobo1周年 端末発売数に応じてコンテンツ販売金額を書店に再配分 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    楽天グループは7月19日、日電子書籍事業に参入してから1周年を迎えるにあたり、1年の進捗を振り返る会見を開いた。紙のユーザーを電子に呼び込むべく、13年の下半期には楽天koboと楽天ブックスのサイト統合を進めるほか、全国の一般書店と紙・電子の両方で連携を強めていく方針を明らかにした。電子書籍端末「kobo Touch」と「kobo mini」を2割強値下げすることも発表した。 オープン当初は日語コンテンツの少なさが指摘されていたが、7月18日時点でのコンテンツ数は14万9666点。年内に20万点を超える見込みだ。出版社の電子化に対する意識は1年前と大きく変わったといい、「コンテンツ集めで苦労した初期の担当者に比べて、楽をさせてもらっている」(コンテンツ推進部部長・片山誠氏)と、品揃えを大幅に改善できたことへの自信をのぞかせた。 スタート時は電子書籍専用端末の普及を前提に事業を展開して

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  • コラム別に読む : ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗 [著]円谷英明 - 永江朗 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■めちゃくちゃだった円谷プロの実態 いやはや、ここまでひどかったとは! 円谷英明『ウルトラマンが泣いている』は、円谷英二の孫で、円谷プロ元社長(6代目)による円谷プロの内幕暴露である。 いま40代、50代で、ウルトラ・シリーズを見たことがない人は、ほとんどいないのではないだろうか。誰もが心のどこかに「ウルトラ」を刷り込まれている。もしかすると、現代日人にとっては、わらべ歌よりも、昔話よりも、広く共有されたカルチャーといっていいかもしれない。 このが売れているのは、ウルトラマンへのノスタルジーだろうが、残念ながらそういうではない。なにしろ円谷プロの内情はめちゃくちゃだった。経営危機やお家騒動についての情報はたびたび流れていたけれども、これが実態だったのか。 驚いたことに、そもそも円谷英二の時代から特撮だけでは利益が出ていなかった。「特撮の神様」といわれ、世界的評価も高いとされているの

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  • インタビュー : 「二流小説家」デイビッド・ゴードンの新作発売に - 山田優 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    「このミステリーがすごい!2012年版」(宝島社)の海外編1位など、ミステリー海外部門で三冠を達成した『二流小説家』(早川書房)の著者デイビッド・ゴードンが来日した。着想から約10年かけて書いたデビュー作は、好きにはたまらないアイデアが詰まった作品だ。 ゴーストライターやポルノ雑誌のライターをしながら小説を書いている主人公の作家ハリーにある日、収監されている連続殺人犯から手紙が届く。自供すらしない犯人が、事件の告白の執筆を依頼してきたのだ。依頼をきっかけにハリーは事件に巻き込まれていく。 猟奇的な描写も登場するが、どんでん返しの結末はもちろん、ハリーが口にする自虐的なユーモア、恋愛模様なども楽しめる盛りだくさんのミステリー小説だ。 ゴードンも、雑誌に小説を送りながら、ビジネスマンや科学者などのゴーストライターや、ポルノ雑誌の編集者をしていたという。「ある意味、ハリーは僕に似ているかもし

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    jingi469 2013/07/16
  • 「少女と魔法」書評 日本生まれの強く可愛い魔女|好書好日

    少女と魔法 ガールヒーローはいかに受容されたのか 著者:須川 亜紀子 出版社:NTT出版 ジャンル:社会・時事・政治・行政 少女と魔法―ガールヒーローはいかに受容されたのか [著]須川亜紀子 日の魔法少女物アニメ番組は、過去40年以上にもわたり放映されているという。少女メディア文化において、これは世界的にも稀(まれ)なケースだと筆者は指摘する。西欧では魔女は成人女性の力、美、知の象徴であり、それゆえ恐怖の対象として描かれてきた。たとえ善き魔女が描かれても、「奥様は魔女」のように白人美女が定番。だが、日のアニメ世界に輸入されたとき、魔女は少女と合体し、可愛らしく活発な「ガールヒーロー」に変身した。筆者は1960年代から近年までの魔法少女物を分析し、女性へ向けられた複雑な要請と眼差(まなざ)しを鮮やかに解析して行く。 60年代の「魔法使いサリー」は、あくまでも女性らしさを手放さず乱暴者の男

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  • 本の記事 : ソマリランドに見た「居場所」 高野秀行さん寄稿 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■高野秀行(ノンフィクション作家) アフリカの多くの国では、人々は用がないかぎり屋内に入らない。暑くて暗くて淋(さび)しい屋内より、明るくて風通しのよい屋外でいろんな人と交流するのを好む。 私が最近通っている「ソマリランド」でもそうだ。ソマリランドは内戦のつづくソマリアの中にできた「独立国家」で、まだ国際社会からは承認されていないが、治安はよく、平和で、民主化も進んでいる。 「首都」ハルゲイサの町中には道路脇に茶屋がたくさんある。たいてい大きなアカシアの木陰で人々がお茶やコーヒーを飲んでいる。商談をするビジネスマン、政治談議をする役人、職探しをする学生、暇を潰している無職の人やお年寄りなどで賑(にぎ)わっている。 私も宿の近くの茶屋で一服するのだが、いろんな人が話しかけてくる。ふつうに「おお、日から来たのか」と感心してくれる人もいるが、「あんたはイスラム教徒じゃないのか? じゃあ地獄に落

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  • 「日本における新聞連載子ども漫画の戦前史」書評 ヒトコマから読む社会の動態|好書好日

    における新聞連載子ども漫画の戦前史 [著]徐園 著者(中国人研究者)は書の狙いをこの表題を歴史に「刻む」ことと書く。子ども漫画史から日社会の動態を問い直すとの姿勢だ。 タテ軸(歴史)とヨコ軸(時代)を明確にするために、明治からの東京で発行された主要日刊全国紙8紙全てに目を通し、漫画のヒトコマずつを分析して、そこにどのような国家意思、日人の好みや価値観があらわれていたか、平易に説明している。文中の各種各様のリスト作成の熱意に圧倒される。 明治35年に北沢楽天によって誕生した子ども漫画史は、五つの時期に分類される。意外なことに昭和5年から12年までが繁栄期で、漫画数は131と史上最高の数に達した。戦争期とも重なり、漫画の主人公は(1)国家の象徴(2)国家のために行動するとの特徴があった。「日の丸ポン吉」のように頬に日の丸がつく少年が主人公だったりする。 大衆のエネルギーに支持さ

    「日本における新聞連載子ども漫画の戦前史」書評 ヒトコマから読む社会の動態|好書好日
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    jingi469 2013/05/15
  • コラム別に読む : バーナード嬢曰く。 [作]施川ユウキ - 南信長(マンガ解説者) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    への愛ある“見栄読書講座” 村上春樹の新刊が発売1週間で100万部を超えたという。が、購買者のうち3割ぐらいは買っただけで満足して中身は読んでないんじゃないか。作の主人公も、そういうタイプだ。 いつも図書室でを読む(フリをしている)女子高生・町田さわ子。彼女にとっての読書はカッコイイかどうかがすべてである。読んだこともない作家の名言や名作の一節を無意味につぶやいてみたり、小難しいの表紙をアピールしながら歩き回ったり、自分を読書家キャラに見せることに余念がない。 そんなさわ子と、彼女のことが気になる男子、その男子を好きな図書委員でシャーロキアンの女子、典型的SFマニアの女子が古今東西のを語り遊ぶ。ただし、語られるのは内容よりも読書界におけるそのの位置づけのようなものが主だ。 いわば“見栄読書講座”。〈私の中ではすでに読破したっぽいフンイキになっている!!〉〈みんな実は結構よくわ

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    jingi469 2013/05/10
  • インタビュー : 期待が根拠、それがお金 経済学者の岩井・東大名誉教授 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    アベノミクスの下、「次元の違う金融緩和」で、世の中にお金があふれ始めた。株式市場はわき、景気が上向く兆しがでている。「期待」に左右される市場経済は、随分気まぐれにみえる。経済学者の岩井克人・東大名誉教授に、「お金と期待の関係」を聞いた。 ――人の期待はそんなにあてになりますか? 「実は、お金と期待の関係は、資主義の質にかかわる問題です。3年ほど前にベルリンであった『貨幣とは何か』を討議する学際的な会議に招かれたが、ギリシャ古典の権威の学者の発表が興味深かった。テーマは『なぜ古代文明の中で、ギリシャだけが私たちに近いのか』。ギリシャ悲喜劇は現代人にも感動を与え、民主主義の原型も、哲学も、現代につながる科学もギリシャでつくり出された。彼の答えは、公共的な討議の伝統でもアルファベットの使用でもなく、『世界史で初めて格的に貨幣を使った社会だった』というものでした。私のような経済学者が言うと我

    インタビュー : 期待が根拠、それがお金 経済学者の岩井・東大名誉教授 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    jingi469 2013/05/10
  • インタビュー : 「食われる」絶望との戦い 「進撃の巨人」諫山創に聞く - 宮本茂頼 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    人間をむさぼりう巨人との絶望的な戦いを描いたマンガ「進撃の巨人」が、単行4巻で計450万部を超えるベストセラーになっている。連載デビュー作にして脚光を浴びる、作者の諫山創(いさやま・はじめ)に聞いた。 ■現代の閉塞感 重ねる 舞台は、巨人の大群によって人類のほとんどがい尽くされた世界。生き残った人間たちは、高さ50メートルの壁に囲まれた城塞(じょうさい)都市を築き引きこもる。平穏は約100年間続いたが、壁を打ち破るほどの超大型の巨人が出現。若者らは命がけの戦いに飛び込んでいく。 無表情に、人間をつまんで、ばりばり咀嚼(そしゃく)する巨人が不気味だ。念頭に、東京の繁華街の深夜のネットカフェでバイトをしていた時の記憶があった。「言葉なんか通じない酔っぱらいの客もいた。いちばん身近に接している動物であるはずの人間が、何を考えているか分からないのが怖い」 巨人が襲撃する前、都市には、城塞内の

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  • ジャレド・ダイアモンド「昨日までの世界」書評 風土と環境因重視、叡智をたどり直す|好書好日

    昨日までの世界 文明の源流と人類の未来 上 (日経ビジネス人文庫) 著者:ジャレド・ダイアモンド 出版社:日経済新聞出版社 ジャンル:一般 昨日までの世界(上・下)―文明の源流と人類の未来 [著]ジャレド・ダイアモンド [訳]倉骨彰 朝日新聞が、識者アンケートによるゼロ年代の書物50冊を選んだ際、1位に輝いたのが著者の『銃・病原菌・鉄』だった。その彼が満を持して書いた新刊が書である。テーマは「昨日までの世界」の叡智(えいち)をいま一度たどり直し、現代の工業化社会に生かすことができないかを模索すること。 「今日の世界」とは、ヨーロッパ化された世界のことである。『銃・病原菌・鉄』ではその理由が問われた。アフリカに起源を持つ人類のうち、ヨーロッパに旅立った一握りの白い人々が今日、政治、経済、文化、あらゆる面で世界を制覇している。白人が生物学的に優れていたからではない。ささいな環境要因の偶発的

    ジャレド・ダイアモンド「昨日までの世界」書評 風土と環境因重視、叡智をたどり直す|好書好日
    jingi469
    jingi469 2013/05/01