1980年代の大ヒット作『東京ラブストーリー』に描かれるのは、働く女性のリアルな姿。あれから25年。仕事や恋愛はどう変わったか。作者の柴門ふみさんがプライベートでも仲のいい作家の林真理子さんと語り合った。 【柴門ふみ】『東京ラブストーリー』の赤名リカって典型的なバブル期のOLなんです。マンガでは小さな広告代理店に勤めていて、まるで真剣に働いてない。 【林真理子】帰国子女だったよね。 【柴門】そう。だから語学は堪能で、エネルギッシュな分、縛られるのを嫌う。当時、リカみたいな自由気ままな女性が多かったですね。 【林】バブルの頃って、世の中全体が浮かれていたことも。 【柴門】アフターファイブは、毎日のようにボーイフレンドの車で六本木に遊びに行くとか。あの頃は適当に仕事をしていても食べていけたけれど、今はそんな甘くないですよ。 【林】女性もクタクタになるまで働いてるよね。うちの姪は毎日、終電帰りみ