2017年11月16日。京都地裁で、ライターの李信恵氏が、まとめサイト「保守速報」を相手取って訴えた裁判の判決が出た。李信恵氏が原告となり、「保守速報」が被告となったこの裁判では、「保守速報」に対し、200万円の支払いを命じるという判決がひとまずでた。 この判決で確定というわけではないため、今後、高裁などでどういった判断が下されるのかを見守りたい。というのもこの裁判は、今後「まとめサイト」の法的責任をどのように位置づけるかという重要な参考事例となりうるためだ。 以下、判決文から、原告と被告双方の主張と、それに対して地裁がどのような判断を行ったのか、気になった論点を自分なりに要約していきたい。 争点1:原告の権利を侵害しているか 【原告の主張】 「朝鮮の工作員」「キチガイ」「寄生虫」「ゴキブリ」「ヒトモドキ」「クソアマ」「ババア」「ブサイク」「鏡見ろ」「死ね」などの数多くの書き込みが、名誉毀
さて、トランプの勝利によって全米のみならず世界にも衝撃が走っています。 アメリカらしく無駄に大騒ぎしている感が否めませんが、トランプ派は初日から飛ばしすぎたみたいです。 以下リンク、アンチトランプ派によりまとめられた、トランプ勝利後の初日にトランプ派が起こした行き過ぎた言動の数々です。 上記リンクのうちのいくつかを簡単に日本語に訳してみました。 『ガソリンスタンドに行ったら、数人の男に「国から出ていく時間だぞアプー(イスラム系の名前)!」って言われた』(アラビア系男性の投稿) 『スカーフを巻いていたら、駅で「タイムアップだぞおじょうちゃん」って言われた』 『トランプが勝利して24時間も経ってないのに、イスラム教徒である私の友達の妹が、大学へ向かうバスの中でトランプ支持者の男にナイフを突きつけられた』 『たった今、ロスで誰かがヒスパニック系の俺の友達に対して「母国に帰れ!」って叫んでった』
(引用元:https://twitter.com/tokyonohate/status/906115334381346816) 「Twitterの通知が来ると、怖いです。つらいです。苦しいです」 わたしがまだ日本で暮らしていた2014年当時に代表をつとめていた反差別団体「TOKYO NO HATE」が、東京の Twitter Japan 本社前で次のようなアクションを行いました。 www.buzzfeed.com 同社前の歩道には、事前にTwitterの「ヘイト行為に対するポリシー」に反しているとして通報したものの、抗議前日までに削除されなかった投稿約400件を印刷した紙が敷き詰められた。 (引用元:「毎日、通知が来ると怖いです」ヘイトスピーチ被害に遭っている女性がTwitter本社前で訴えたこと) 抗議行動の詳細については同記事にて写真付きで紹介されておりますので、ぜひそちらをお読みいた
「都民ファースト」で話題になっている小池百合子都知事が、関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺の追悼式典で、追悼文を送らないことにしたという。 都としては、都知事は都主催の慰霊行事で、全ての人々に哀悼の意を表しているので、個別の式典では、追悼文を送付しないと発表している。 だが、今年3月、都議会一般質問の中で自民党都議である古賀俊昭都議が、朝鮮人虐殺に関して、犠牲者数の根拠が不明瞭であると発言しており、この発言との関連も指摘されている。 私には好きな曲がある。それは3・11の時に知った『満月の夕』という曲だ。 元々は、阪神淡路大震災の時に、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんとヒートニューウェイブの山口洋さんが作った曲で、震災に遭った、神戸の街の様子を歌っている。 3・11の時に、私はこの歌を聴きながら、テレビから流れている津波の映像を観ていたことを記憶している。 『満月の夕』には数パターンの歌
任天堂が新作ゲーム『スーパーマリオ オデッセイ』のパッケージを一部修正したことが話題になっている。公式な説明はないものの、一部には「メキシコ文化の盗用だ」との指摘に応じたとの声も上がっている。日本ではまだ耳慣れないが、近年海外では「文化の盗用」という概念が活発に議論されているようだ。 ◆マリオ問題をはじめ、「文化の盗用」に過敏なSNS マリオ問題の経緯は、米ゲーム誌『ゲーム・ラント』に詳しい。人気シリーズの新作『スーパーマリオ オデッセイ』を巡り、パッケージの図案の一部にあったメキシコ衣装のマリオが削除され、水中を泳ぐイラストに置き換えられた。 この変更について、米オピニオン媒体『インディペンデント・ジャーナル・レビュー』は冷静な見方を示す。メキシコの民族衣装の採用を人種差別だとする声を、「SNSの正義の戦士たち」と皮肉混じりに紹介している。過去にも、タヌキの姿の「タヌキマリオ」が動物虐待
パリス・ヒルトンが着ていたネイティヴ・アメリカンのハロウィンコスチューム、セレーナ・ゴメスがつけていたインドのビンディ、ケイティ・ペリーの着物風ステージ衣装。どれも「ある問題」として話題となっていたことをご存知だろうか?これがなぜ問題であるのかわからないあなた。実はあなたも、知らないうちに加害者になっているかもしれない。 「文化を盗む」という問題 「文化を盗む」とはなんだろう? 実は全米の人気アイドル、セレーナ・ゴメスはこの問題で「有罪」となっている。事の発端は、彼女が自身のコンサートで額につけたビンディ*1。彼女はそれによりインドのヒンドゥー教団体から抗議を受けたのだ。なぜかというと、ファッションとして自分の属さないマイノリティ(少数派)の「文化」の一部をまねるという行為は、その文化を自分の都合で使っているとみられることがあるから。今回は、ヨーロッパ系とメキシコ系のルーツを持つセレーナ・
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