「タクティクスオウガ」は若さ故の作品――ゲームデザイナー・松野泰己氏が語るクリエイターとしてのルーツとは 副編集長:TAITAI カメラマン:田井中純平 ←1234→ タクティクスオウガは“日本的”なゲーム? 4Gamer: 2010年11月に「タクティクスオウガ 運命の輪」(以下,運命の輪)が発売されましたが,これを作ることが決まったとき,どのように思いましたか。とくにタクティクスオウガと言えば熱烈なファンがいて,その意味では逆に“リメイクし辛いゲーム”だとも思っていました。 松野氏: そうですね,おっしゃるとおり熱烈なファンの多いタイトルですし,最初にオファーがあった時は「本当に作るの?」というのが正直な感想でした。ベタ移植だったらアリかなとも思ったんですが,皆川が「ベタ移植にはしたくない」という。じゃあ,どこまでアレンジして良いのかというと,その制限は厳しくて,グラフィックスも3D化