ロシア南部カフカス地方の伝統的なチーズは、家庭で簡単に作ることが出来る。健康にもよく、特に春が訪れはじめた時期にぴったりだ。 カフカスの人々は、その身体の強さと忍耐力で知られている。彼らは年を取っても若々しく、また、多くの人が100歳まで生き、長生きである。この並外れた身体の強さと長寿の秘訣は、彼らの地域に伝わる食事かもしれない。 伝統的に、アディゲア共和国の人々の乳製品摂取量は多く、アディゲアチーズはその中の大きな割合を占めていた。このチーズはカフカス料理の中でも代表的なものであり、その名は、原産地である北カフカス地方のアディゲア共和国の名前から来ている。この軟質チーズは、焼いたり揚げたりしても溶けず、ただぽろぽろと砕けるのだ。 アディゲアチーズが最初にロシアに入ってきたのは19世紀の半ばだが、本当に人気になったのは、ソ連時代である。1980年、アディゲアチーズはモスクワオリンピックで提