退院を前に大郷さん(右)に感謝するパクさん(中央、左は婚約者のキム・ボンジュンさん)(1月17日、大阪府吹田市の国立循環器病研究センターで) 肺の難病で余命わずかと診断された韓国人の女性が、国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)で新しい治療を受け、社会復帰した。女性は昨秋、インターネットでこの治療を知り、わらにもすがる思いで医師を頼った。慣れない日本での闘病生活は、異国での苦労を知るサッカーJ1・ガンバ大阪の韓国人選手も支えた。女性は「日本で命を救ってもらった」と話している。 女性は、ソウル近郊でデザイン関係の仕事をしているパク・ソヨンさん(36)。約5年前、肺動脈に血栓ができて全身に酸素が送れなくなる「慢性血栓塞栓性肺高血圧症」と診断された。「ゾウにいつも胸を踏まれているよう」。10メートルも歩くと2~3時間動けない。日本でも難病指定され、患者は推定で約2000人いる。 韓国の病