沿線人口の増加などで、最終利益は前期比6億1300万円増の26億6900万円となり、01年の開業以来初の黒字となった16年3月期に続き、2期連続の黒字を達成した。 乗客の鉄道利用による旅客運輸収入は、同3億1400万円増の79億3000万円だった。浦和美園駅を中心とした沿線開発で、大型マンションや一戸建ての建設が進んで居住者が増えたためで、1日あたりの平均輸送人員は10万5034人と過去最多を更新した。 鉄道利用以外の運輸雑収は、同5500万円増の18億7700万円。浦和美園、南鳩ヶ谷両駅の臨時切符売り場跡地に保育園を誘致した貸付料収入や、企業から駅の副名称を募集する広告料収入などが好調だった。 SRは14年度の事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)による金融機関の債権放棄などで、16年3月期に初めて赤字を脱却した。SRは「沿線で来期以降も人口が増えるため、増益傾向はしばらく続くだろう」と