熊本地方気象台は16日、山鹿市で15日に「ガストフロント」が原因とみられる突風が吹き、電柱が折れる被害があったと発表した。熊本市でも15日、突風による倒木が確認されたという。気象台は16日に職員8人を現場に派遣し、情報収集した。 気象台によると、折れた電柱が見つかったのは山鹿市中心部の宗方通。15日午後1時ごろ、上空を活発な積乱雲が通過中、冷たい風の後に突風が吹いたという。積乱雲から吹き下ろされた冷たい空気が地表にぶつかって突風を起こす「ガストフロント」現象と推定されるという。風の強さを示す6段階の尺度では最弱の「F0」以下と判断した。 熊本市水前寺公園でも15日、突風で樹木1本が倒れた。16日の気象台の調査では、風の強さも発生原因も特定できなかったという。