各地の天文台や家庭で使われなくなった望遠鏡を集めた全国初の天体望遠鏡博物館が香川県さぬき市でオープンした。12日に開館式があった。廃校になった校舎を利用した博物館には200台以上の望遠鏡が並ぶ。 元日銀高松支店長の村山昇作さん(66)ら天文愛好家が「一般社団法人天体望遠鏡博物館」を2010年に立ち上げた。現在は全国に約30人のメンバーがいる。市町村合併の影響で閉鎖した天文台や家庭から望遠鏡を託された人たちで、古いものの修理も手がけていた。 村山さんは「古い望遠鏡を残して科学少年少女を育てたい」と博物館の場所を探していた。12年に廃校になったさぬき市の多和小学校の校舎が使えることになった。 山村にある校舎は街の明かりからも離れ、天体観測に適している。市が耐震工事費用を負担し、地元の人たちが床の塗装を手伝った。2階の教室に小型望遠鏡を並べ、屋内プールを改修し、大型望遠鏡の展示室にした。 ネット