2007年11月に卸価格で約10%の値上げを断行。その後、店頭での実売価格がライバルメーカーの競合商品を常に上回って推移しているのにもかかわらず、売り上げを増やしている商品がある。ハウス食品が販売するシチュールウだ。 昨年9月のリーマンショックを境に潮目が変わり、消費者の多くが低価格品の購入に向かった後も、売り上げの増加基調は変わっていない。 シチュールウの販売量は季節によって大きく異なる。秋から増え始め、冬に最盛期を迎える。卸価格の値上げに踏み切った2007年の秋から2008年の冬にかけての販売実績は前年同期に比べて増収増益。売上高は約6%増えた。 値上げ後2シーズン目となる2008年秋から2009年冬の販売実績は、リーマンショックの直後で逆風が急に吹き始めたにもかかわらず、増収増益を継続。売上高は前年同期比でさらに2.1%増加した。 卸価格を値上げした前後で、ハウスのシチュールウの中身