M1チップはどこが革新的なのでしょうか? 新型の MacBookPro 発売によりあらためて M1 チップに注目が集まっていますが、M1チップのどこが革新的なものなのかよくわからず、世間の盛り上がりについて行けずにいます。 それまで外付けだった各チップを一つにまとめたことによりチップ同士の距離が近づき、電気抵抗が下がり、効率が上がる、というのは中学レベルの科学を学べばわかることです。なぜこれまでその発想による製品が生まれなかったのでしょうか? 興味深いご質問かと思います。各種機能をもつチップを一つのチップに集積したものをSoC(System On Chip)といいますが、SoCがこれまで使用されてきたのはスマートフォン、タブレットが主になります。そしてここ十余年のスマートフォン、タブレットの進化の歴史がそのままSoCの進化と重なります。当初SoCはバッテリ制約の強い携帯デバイス用途への利点