須賀川・臨時FM局開設 18歳男子高生、業務の要担う 放送部長として臨時FM局を支える柏原君(右)=11日、須賀川市 東日本大震災で被災した福島県須賀川市で、地域の復興に関する情報を届ける臨時のコミュニティーFM局が開設され、放送が始まった。業務の中心を担う放送部長に就いたのは市内の男子高校生。福島第1原発事故の先行きが見えない中、復興に向けた確かな一歩を踏み出した。 FM局は、被災して休業した市中心部の10階建てビジネスホテルの最上階の一室に設けられた。放送は11日に始まり、2カ月間の限定になる。スタッフ5人と手伝いの10人ほどが運営する。 狭い室内で、安積高(郡山市)3年の柏原賢佑君(18)がマイクに向かう。高校の放送委員会に所属し、校内放送の経験や機械の知識もあったため、即戦力と期待されて就任した。 「家で漫画を読んで、時間を持て余すくらいなら」とボランティアを引き受けた。学校