昨年末から年初にかけ、為替が円安で推移している。歴史的な円高から急激に円安が進んだように思えるが、ビッグマック指数や実質実効為替レートで考えると、実は“歴史的円高”ではなかったということがわかるのだ ◆ビッグマックで見れば、円は売られすぎ。実効為替レートで考えれば今までも円高ではなかった (人気ブログ「金融日記」管理人 藤沢数希氏) 為替レートの適正な水準を考える方法はいくつもあるが、根本的にはモノの値段で決まると考えられる。お金というのはなぜ価値があるかというと、それは結局、お金でモノを買えるからにほかならない。米国でリンゴが1個1ドルで、日本でリンゴが1個80円だったら、同じリンゴから見ればこの1ドルと80円が同じでなければおかしい。よって1ドル=80円というように為替レートが決まる。 例えばここで、為替レートが1ドル=100円だったらどうなるだろう? この場合、日本でリンゴを80円で