「食育って必要なの? 」と思う方もいるかもしれません。 ですが、次のような問題を考えると、日本の食育についてじっくり考え直す必要がありそうです。 〈過剰な食料ロス〉 日本の食料ロス=食べられるのに廃棄される食料の量は、年間500万~800万トンにもなります(平成22年調査)。外食産業や家庭での食べ残し、消費期限の超過などが主な原因です。 〈和食の衰退〉 一昨年、「和食」が世界無形文化遺産に登録されました。でも家庭の食卓では、伝統的な和食は減りつつあります。 〈ジャンクフード氾濫の問題〉 共働きの親を持つ子どものなかには、晩御飯代として千円、二千円と渡される子も珍しくありません。料理のできない子の場合、手軽なコンビニやファストフード店に行ってしまいます。