近年、社会インフラの老朽化が進み、第三者被害を防止する観点からの維持管理が重要視されるようになった。そうした中で、国土交通省により橋梁などの総点検が2014年に打ち出され、今後インフラの点検需要は急増する見通しである。 社会インフラの点検では、目視点検と打音検査が一次検査として広く行われている。一次検査で異常が発見されると、その後の経過観察や精密な計測機器による二次検査が行われる。現状では、一次検査は点検員の経験や感覚に依存しているが、高齢化と労働人口の減少に伴い熟練点検員は減少する傾向にあり、点検員の確保が難しいケースも見られるようになってきている。 産総研では、既存の打音検査を高度化し、点検員の感覚に頼らずに打音の異常度を定量化することでばらつきやミスを防止する研究開発に取り組んできた。そのコア技術に、人工知能技術の一手法である機械学習を用いた異音解析技術がある。この技術では、異常な音

