新型コロナウイルスの感染拡大はいまだに終息の兆しが見えない。 シリーズ「名医のいる相談室」では、各分野の専門医が病気の予防法や対処法など健康に関する悩みをわかりやすく解説。 今回は、福岡県飯塚市にある、飯塚病院感染症科部長の的野多加志先生に、新型コロナウイルスのワクチンを「打つリスク」と「打たないリスク」の双方について話を聞いた。 この記事の画像(7枚) ファイザー、モデルナの稀な副反応 飯塚病院感染症科部長・的野多加志先生: 新型コロナに関するmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンでは、アナフィラキシー以外に、心筋炎・心外膜炎といって、心臓自体、もしくは心臓を覆っている膜に炎症が起きるという副反応が世界で報道されています。 青年から壮年の男性に多く、8割弱ぐらいが男性といわれていまして、ワクチンを接種して数日以内、多くは2回目の後なんですが、頻度としては10万人あたり1~2人といわれて