ブックマーク / socius-lover.hatenablog.com (485)

  • 麺喰らう(その 941)肉そば in 豊しま - 今日も 来て しまった

    関東と関西の文化の違いは大きい。硬水と軟水、武家と公家、血縁と地縁。さまざまに対比されるけど、原因は複合的であり、関ヶ原あたりが境界線なのも面白い。 そんな違いの1つが「肉」。肉じゃがやカレーに入る肉が、一般に関東では豚、関西では牛なのだという。肉まんだって、関西ではわざわざ豚まんと言い換えるのだ。 どうも農耕用家畜が、主に東日では馬、西日では牛だったらしい。そのまま牛につながる関西に対して、馬は軍事転用されることもあり、用は定着しなかった。 さて、日の朝は肉そば。わざわざ「是はうまい!関東風」と謳っているとおり、牛肉ではなく豚肉そば。カエシのきいた関東風のツユがピッタンコ、合うのよね。 七味をざぶざぶかけ、まずは丼ぶりを持ち上げツユをひと口。やたらと熱く、道が悶絶する。豚肉の脂がにじんだツユは絶妙な味わいで、ついふた口めも飲んじゃう。 濃い色のそばは、ざっかけない茹で麺で

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    k10no3 2023/10/03
  • 定食春秋(その 619)豆とチキンのカレー - 今日も 来て しまった

    豆類を挙げよ、と言われてスラスラと思い浮かばない。かろうじて出るのは大豆、小豆、えんどう豆あたりで、あとは少し悩む。もやしは豆というより野菜の類いだし。 枝豆を思い出すものの、あれは完熟前の大豆だとか。さらに調べると、ナッツは木になる果実だけど、ピーナッツは落花生のことで豆類である。なるほど、ややこしい。 日のランチは印僑のカレー店。定番メニューは野菜、チキン、ラムなどで、ビーフやポークがないのがいかにも格派。しばし考えて、日替わりの豆とチキンを選ぶ。 こちらはガパオライス、ナシゴレン、フォーなど、結構節操なくエスニック料理を出すのだけど、ムスリムやヒンドゥーに配慮した一線は超えないということだろう。 ともあれ、インドあたりで豆というとなんだろう。謎ドレッシングがかけられたサラダを喰みつつ待つ。ラッシーもきたけど、後のデザート代わりなので我慢しよう。 やってきたカレーは当然赤茶色で、

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    k10no3 2023/10/01
  • 麺喰らう(その 938)もち入りラーメン - 今日も 来て しまった

    昔ながらの醤油ラーメンといわれて、思い浮かべるものは人それぞれである。実家は外をしない家なので、スーパーの生ラーメンこそが私にとっての思い出である。 鶏がらとポークエキスの入った醤油スープに、黄色いちぢれ麺が泳ぎ、具はゆで卵、ほうれん草、もやし、めんまなどで、たまにチャーシューがのると嬉しかったな。 実際に荻窪などの醤油ラーメンは、昔ながらのようでいて少しずつアップデートしており、進化系正調醤油ラーメンといえる。私のお気に入りは、お茶の水の店ですね。 https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2022/02/07/070000 さてこちらは、甘味処と定処を兼業しており、ラーメン専業でないからこそ、いまだにチャルメラの音が聞こえそうな、昔ながらのラーメンを出してくれるのです。 他メニューも魅力的なので、ラーメンはたまにしかべないのだけど、先日読

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    k10no3 2023/09/24
  • 麺喰らう(その 937)かれー南ばん - 今日も 来て しまった

    インドが国名を英語の「インド」からヒンディー語の「バーラト」に変更するかもしれないとか。大叙事詩「マハバーラタ」にもその名の残るバラタ族が語源とか。 植民地時代からの決別と、絶大なブランド力のあるインドの名との板挟みだろう。インド映画RRRをみるとフィクションとはいえ英国の苛烈な支配が印象に残る。 同じような話で何年か前に、グルジアがロシア語読みを嫌い、英語読みのジョージアに国名を変更した。日だって、諸外国からはジャパンと呼ばれているわけで。 聞けばオーストリアもあまりにオーストラリアと間違えられるので、大使館が日語表記をオーストリーに変更するとしたが、定着しないまま、間違えられ続けている。 言霊ではないけど、名前は大事ですよね。バーラト料理といわれても、やはりピンとこないし。そんなことを思いながら日印の夢のコラボ、カレー南蛮そばと対面する。 表面は活火山のマグマのようにブグブク泡立ち

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  • 麺喰らう(その 936)とん汁うどん - 今日も 来て しまった

    春先にべた市場めしがおいしかった。一期一会、気になるものを順番にべようと誓ったものの、どこの駅からも遠いので、徒歩派としては猛暑の夏は行けなかった。 チャーシュー麺 https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2023/04/09/000000 カレーそば https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2023/05/22/000000 殺意を覚える熱気も落ち着き、朝の散歩が捗る季節となり、久しぶりに市場レストランを訪ねる。前2回より時間が早く、業者っぽい人たちがまだ何人かいらっしゃる。 外部歓迎といいつつこちらはアウトサイダー、軒先を借りる思いで紛れ込む。ずっと気になっていた、とん汁うどんをべるべくPASMOで支払い、ほうじ茶を淹れる。 窓際の明るい席に座る。こちらは調度品は古いけど、きっぱりと清潔で、経

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    k10no3 2023/09/18
  • 定食春秋(その 609)鶏肉飯(ジーローハン) in 松屋 - 今日も 来て しまった

    松屋が台湾フェアを行っている。むろん私のアンテナに引っかかるのは、百貨店ではなく牛丼の松屋である。現地に開店して5周年を記念しているとか、おめでたい。 第1弾は鶏肉飯(ジーローハン)。寡聞にして知らなかったけど、台湾グルメの定番らしい。茹でた鶏肉に、ネギだれがたっぷりかけられて、見た目にもおいしそうだ。 台湾のご飯物というと、魯肉飯(ルーローハン)をべたことがある。甘い角煮がご飯によく合っていた。台湾は地理にも歴史的にも近く、料理が日人の舌に合う。 二郎飯ついでに調べると、太郎飯もあるらしい。ターローハンは大肉飯と書いて、豚肉と野菜の炒めたのがのっているとか。どうせならサブローハンもあるといいのに。 鶏むね肉にたっぷりのネギだれは見た目にもおいしそう。温玉、青ネギ、キムチあたりが松屋ナイズドの結果だろうか。箸ではもどかしくスプーンを差し込んでガブリ。 ネギだれは酸っぱくて、ごま油がきい

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    k10no3 2023/09/15
  • 麺喰らう(その 933)味玉ら〜めん with ライス - 今日も 来て しまった

    敵に塩を送る。戦国時代に内陸の甲州は塩がとれず、今川や北条による塩留めに苦しんだ武田信玄に、越後の上杉謙信が塩を送ったという逸話からくる言い回しである。 今ならば、経済制裁とその対策のような話ですね。実は謙信も塩を送ったわけではなく、禁輸せず、暴利を貪ることを禁止しただけで、政治的なかけひきがあったとか。 詳しくはググってください。ここで言いたいのは、動物が生存するにあたり塩分がいかに大事かということです。それなのに、ここ数日は減塩のことばかり考えていた。 血圧の薬を飲んでるし、医師の言葉は怖いけど、これだけ減塩を意識すれば、たまにはいいじゃあないかと意志の弱さを発揮する。押さえつければ、反発がくるわけで。 さて、日はいわゆる家系ラーメンラーメンライスの似合う、豚骨しょうゆのニクイやつです。麺好きの私ですが、ブログをみるに、あまり家系をべていない様子。 濃いめのスープに、ライスがマス

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    k10no3 2023/09/12
  • 麺喰らう(その 929)昔ながらの醤油ラーメン in 富士そば - 今日も 来て しまった

    最近になって、ラーメン発見伝を読んだのでラーメン界隈が気になっている。基的においしければなんでもいいとのスタンスですが、ラーメンの進化には頭が下がる。 材や調理法だけでなく、ビジネスとしてのラーメン店にも焦点が当てられており、中でも「中華そば原理主義者」という表現がほぼ老害と同義に扱われ興味深かった。 あまりラーメンべない人に限って、現在の進化したラーメンをしらず、「こういうのでいいんだよ」と昔ながらの中華そばをすする。賛否あれど、考えさせられる。 個人的には選択肢の1つとしてサッパリラーメンがあると嬉しい。でも!そうしたラーメン店は単独では成り立たず、自然とそば屋や中華店のメニューの1つとなる。 そんなオールドスタイルのラーメンを富士そばで。近所の富士そばは閉店したので、たまに都心で機会をうかがうしかない。朝そばもある時間帯だけど、醤油ラーメン。 見た目はザ・醤油ラーメン。ひとに

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    k10no3 2023/09/02
  • 麺喰らう(その 928)じゃこ大葉トマトの冷製パスタ - 今日も 来て しまった

    イタリア人はパスタに厳しい。「パスタは待つな」という格言があるくらいで、茹でたてにこだわる。カルボナーラに生クリームを使うなんてもってのほかなんだとか。 冷製パスタにしても、水でしめるなど信じがたいらしく、冷製といいつつ常温なんだとか。日酒の「冷や」が常温で、冷たいのは「冷酒」みたいなこだわりですね。 さてこちら、喫茶店の夏季限定メニューの冷製パスタ。あたしゃ根っからの日人なのでまったく抵抗なく注文する。大葉とじゃこの組み合わせは、実に期待できそう。 やってきたのは、細めのパスタ。カッペリーニというらしい。ざく切りのトマトと千切りの大葉、赤と緑のコントラストが美しく、まずはクルクルと麺を巻いてパクリ。 そうめん的な細さながらも、オリーブオイルとニンニクの香りがパスタであると声高に主張している。大葉の香り、じゃこの塩味は細巻をべているかのような味わい。 トマトを刺して、そのまま麺を巻き

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    k10no3 2023/09/01
  • 定食春秋(その 601)マグロの立田揚げ定食 - 今日も 来て しまった

    物の大きさをざっくり伝えるのは難しい。たとえば科学的に厳密だと思うカルテの記載でも、正確なミリ数よりも感覚的にわかりやすい大きさが記述されているとか。 小さいほうから粟粒大、米粒大、小豆大、豌豆大、爪甲大、小指頭大、母指頭大、雀卵大、胡桃大、鶉卵大、鳩卵大、鶏卵大、鵞卵大、手拳大、乳児頭大、小児頭大。 ウズラやニワトリはまだしも、ハトやガチョウの卵といわれてもピンとこない。歴史的な記載だからいずれなくなるのだろうけど、どうやって決められたのか趣き深い。 タバコの箱や硬貨と写真に撮るなんてアナログな方法もありましたね。たとえば、ファミコンのカセットの大きさ、ではアラフィフしかわからず、共通言語足りえない。 で、この立田揚げの大きさをどう伝えたものか。ほぼ麻雀牌の大きさですが、わかる世代や性別が限られそう。切手大、厚さ1 cmだけど、Z世代は切手がわかるのか。 実に悩ましい。そんなことを思いつ

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    k10no3 2023/08/31
  • 定食春秋(その 599)豚の角煮定食 - 今日も 来て しまった

    似て非なるもの、がある。水野真紀、水野美紀、坂井真紀、酒井美紀。紛らわしいけどそれぞれ、政治家の、踊る大捜査線、絶対綺麗になってやる、白線流し、です。 そんなわけで日は豚角煮定。メニューに「東坡肉(トンポーロー)」と書いてあるとおり中華風であり、日の角煮やラフテーとは、やはり似て非なるものなのだ。 注文してしばらくすると、厨房から八角の香りが漂ってくる。マスク越しにもわかる独特のスパイス臭は、タレの甘い香りと相まって美しき事のプレリュードである。 メニューに250グラムと書いてあったけど角煮は煮込むと縮むから〜なんて思っていたけど仕上がりで250グラムありますね。握り拳大の迫力ある角煮ににんまり。 ベジファーストで、サラダ、ブロッコリーべてゆく。メンマも竹ならベジだろうと先にべてしまえ。だし巻き玉子もペロリとべ、残るはごはん、角煮、スープ。 角煮を頬張り、ごはんをかきこん

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    k10no3 2023/08/29
  • 麺喰らう(その 927)日清焼そば - 今日も 来て しまった

    インスタント焼きそばは、好みが分かれるところである。ペヤング、UFO、一平ちゃんの三強に、やきそば弁当やごつ盛り、各種プライベートブランドが林立する。 しかし、私が一番好きなのは「日清袋焼そば」である。湯を沸かし麺を煮て、水気がなくなる頃に粉ソースで味付け。最大の長所は「焼くので焦げ目が作れる」点です。 カリカリした麺を楽しめるわけで、フライパンからべて仕舞えば洗い物は1つですむ。それと粉ソース独特の味のムラは、いかにも手づくりといった風情があります。 アラフィフともなるとフライパンからの直喰いは、家族の目もあり抵抗がある。しかし、日は誰もいないのでチャンス到来。いそいそと調理して、鍋敷きにのせる。 うーん、はっきり言って無愛想。茶色い麺と青のりだけのビジュアルは、映えの対極に位置します。しかし、スルスルとすすればそこには、セイシュンの卓がある。 大学の頃、何人かで麻雀をするとき、カ

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    k10no3 2023/08/28
  • 麺喰らう(その 956)冷やし海藻三昧そば in 相州そば - 今日も 来て しまった

    オジサンにとって立ちいそばの期間限定メニューは、季節感を味わうキーワードである。温冷だけでなく、旬の素材を活かして各店趣向を凝らして楽しませてくれる。 箱根そばの豆腐一丁そばのように翌年に再会できる定番もあれば、売り上げが微妙だったのか結果的に一期一会のメニューもある。ゆえにチャンスを逃してはならない。 こちら相州そばでは、昨年同様に冷やし納豆そばのポスターが貼られ非常に心惹かれるも、こちらも季節メニューの冷やし海藻三昧そばの黒いビジュアルが気にかかる。 さながらガイア、オルテガ、マッシュの黒い三連星と思うも、よく見れば濃い緑色です。ワカメをよけそばをすすれば、ゴクゴク飲める系のさっぱりツユがおいしい。 ワサビをといて、薬味ネギをツユにつけこんで、あとは気ままにべてゆく。ワカメはざくざくした歯ごたえで、海苔は香り高く、品のよいそばの脇侍といった風情。 もずくをべるとかすかな香りはあれ

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    k10no3 2023/08/27
  • 麺喰らう(その 955)めっちゃコーン天そば in めとろ庵 - 今日も 来て しまった

    今まさに、とうもろこしが旬であり、皮ごとレンチンすればお手軽にべられる。幼い頃の夏休みに、寸胴鍋で茹でたとうもろこしがオヤツに出たっけ。なつかしいな。 でも普段のとうもろこしは缶詰めや袋詰めで、色や感のアクセントという印象。味噌ラーメンのトッピングとしては優秀だけど、大半は底に沈んでしまう悲劇の穀物。 世界的にみれば、イネ、小麦と並ぶ世界三大穀物の1つであり、人類の糧だけでなく家畜のエサにもなれば、バイオエタノールの原料にもなる、スーパー穀物である。 で、こちらはめとろ庵のコーンかき揚げそば。旬のとうもろこしを、カラッと揚げたひと品。甘いコーンと塩っぱいツユの対比は、想像するだけでおいしさ間違いない。 かき揚げは思ったより茶色く、かじればカリカリした歯ざわりで、ひと粒ひと粒が甘く、ダシのきいたツユの塩味が似合う。これ、ぜったい塩とビールにも似合うやつ。 そばは安定のめとろ庵クオリティ

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    k10no3 2023/08/26
  • 定食春秋(その 598)サバの一夜干し焼定食 - 今日も 来て しまった

    一夜干しってなんだ? 干物界隈は知らない言葉が多いね。先日べた文化干しは、天日ではなく冷温風機による干物だったけど、すると一夜干しは夜干したものか。 来の語義でいうと、その通りらしい。直射日光ではなく、涼しい夜風にあてて乾燥させる。最近は冷風乾燥機を用いることも多く、その場合はこれも文化干しである。 定義はともあれ、やってきたのはメタリックな見目がカッコいいひと品。モビルスーツでいうなら、百式はやはり金色であり、黄色ではいかんのです。なんの話だっけ。 そうそう、サバの一夜干し。パリパリの皮に箸を突き刺し、ミシミシと身を割く。ひと口大に切り分けてべれば、サバ来の旨みがしっかり伝わってきて、おいしい。 身がキュッと引き締まっているのは干物ならでは。脂も少ししつこいくらいなので、大根おろしに醤油を垂らしてともに頬張れば、相性バッチリのオカズヂカラです。 サバの生き腐れというくらい、傷むの

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    k10no3 2023/08/25
  • 定食春秋(その 597)天丼 - 今日も 来て しまった

    いきなりですが、三大丼ぶりを決めるならば、カツ丼、牛丼、天丼ではないか。親子丼は印象が薄く、鰻丼はややお高い。海鮮丼は具材がバラエティに富みすぎる。 ボリュームとインパクトのカツ丼、親しみやすさと満足感の牛丼、歴史と伝統の天丼と三者三様に魅力がある。しかし、天丼はチェーン店が少ないのが玉に瑕である。 実質的には数多いそば店が天丼屋を兼ねているわけだけど、やはり専門店にも行ってみたい。まあ、テレビでみた占いのラッキーフードが天丼だったという理由ですが。 ブログをみれば2年ぶりの訪問で、前回同様に一番シンプルな天丼を注文。とはいえお値段は4桁の大台であり、浅ましくも投資に見合った事を期待する自分がいる。 12時を過ぎたばかりでまだお客さんも少なく、静かな店内には揚げ油のチリチリした音が聴こえる。お茶を飲むときマスクを外すと、香ばしい油の香りにお腹がなる。 カトちゃんのちょっとだけよばりに焦ら

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    k10no3 2023/08/24
  • 定食春秋(その 596)ラムカレー - 今日も 来て しまった

    語は母音が少ないからか、同音異義語が非常に多いとされる。荒天と好天なんて真逆の意味なのに同音なんだから、日語ネイティブでよかったとしみじみ思う。 日はラムカレー。臭みの少ない、若い羊肉のカレーですが、この「ラム」だってカレーが語尾につくからわかるのであって、単独で出てきたら、なんだかわからない。 羊肉はもちろん、サトウキビからつくったお酒、ランダムアクセスメモリー、元祖グラビアアイドル、さらにそこから派生した鬼娘など、「ラム」は幅広い意味をもつ。 羊肉自体は、流通の発達もあってかスーパーでもみかけるようになったけど、日常的にべるかというとそうではない。印僑のカレー屋さんでの付き合いが殆どである。 https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2023/03/03/000000 羊肉は高タンパク、低カロリーで、ビタミン類も豊富だとか。ニュージー

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    k10no3 2023/08/23
  • 麺喰らう(その 954)冷し越前おろしそば - 今日も 来て しまった

    福井名物というと、メガネが思い浮かぶ。しかし、正確には「鯖江市」名物であり、福井全体を代表するとはいえない。愛知名物をトヨタ車というくらい違和感がある。 福井には越前カニに代表される海鮮や、ソースカツ丼のような変化球もあるし、恐竜の化石が多く発見されることから、福井県立大学には恐竜学部が設置されるという。 そんな福井の人口はおよそ75万人。東京23区でいえば練馬区や大田区と同じくらいである。京都に近いお土地柄とはいえ、多くの名物を求めるのは酷ではないか。 などと思いつつ、券売機で越前おろしそばを選ぶ。福井の県北地域でよくべられるらしく、キリリとしめられたそば、たっぷりの大根おろしが夏によく似合いそう。 丼ぶりを受け取りマスクを外すと、カツオ節の香りにまずはニンマリ。ワサビをといてそばをすすれば硬めのワシワシ感で、カエシよりもダシのきいたツユがいいね。 まぁるい大根おろしはドラゴンボール

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    k10no3 2023/08/22
  • 麺喰らう(その 953)自家製・なみえ焼きそば - 今日も 来て しまった

    新宿で福島フェアが行われると聞きつけ、うきうきと出かける。地ビールや会津カツ丼に長蛇の列ができ、イカ人参などおつまみセットで午前からご機嫌にやっている。 伝統的なお菓子やミニチュアの赤べこも売っていて、それなりに盛り上がっている。福島といえば、学生の頃会津に行って、鶴ヶ城やさざえ堂を観光した思い出がある。 今なら歴史に興味があるし、財布に少しばかりお金もあるので、もっと有意義に観光や事をしただろうな。なかなか会津までは足を伸ばせないから惜しいことをした。 そんな福島フェアで買ってきたのは浜通りの浪江町名物なみえ焼きそば。「なみえ」と書くと安室奈美恵を連想しがちだけど、浪江である。ご当地焼きそば、楽しみだ。 50年前に労働者向けに広まったなみえ焼きそばは、功罪あったB-1グランプリで1位をとったこともあって知名度も高い。具材はもやし、豚バラのシンプルなひと品。 ラードをフライパンで温め、具

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    k10no3 2023/08/20
  • 定食春秋(その 594)サラダバー in シズラー - 今日も 来て しまった

    ランチビュッフェは自分との闘いである。無論アラフィフともなると量ではなく質。自分を律し、胃袋と相談しつつ、腹八分目を目安にメニューの組み立てをするのだ。 こちらシズラーのサラダバーは、お値段がはるだけあって、サラダ、フルーツ、ソフトドリンクはもちろん、ライス、パスタ、デザートまでめくるめく種類が居並ぶ。 1皿目はサラダで様子をみる。レタス類、豆類、コーン、トマトなどを盛りつけ、トルティーヤとタコスミートも追加する。ミニッツメイドを炭酸で割って席に戻る。 いつもなら1日分はあろうかというたっぷり野菜をムシャムシャと喰む。人気の店は回転も早く、サラダは素材の味がいきいきと新鮮で、文句なしにカラダが洗われる。 2皿目はメインディッシュ、ライスでダムをつくり、2種のカレーを盛りつける。脇にパスタをのせれば夢の炭水化物まつり。家人にはお子さまセットと揶揄される。 黒いカシミールカレーはかなり辛く、ビ

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    k10no3 2023/08/19