ブックマーク / natsukarekusa.hatenablog.com (7)

  • 付き合っていくこと - 白磁の海

    歳を重ねるにつれ、出来なくなっていくことが増えてきた 体は老いているんだなと実感せざるを得ない 目が悪くなり、膝が悪くなり、心を病み 個人的な事情に加え、家族や仕事の心配事も増えていく これからどれだけのものと付き合っていかなければならないのだろうか 付き合っていくということは、我慢なのだろうか…

    付き合っていくこと - 白磁の海
    k10no3
    k10no3 2024/06/10
  • 春宵に - 白磁の海

    帰り道にふと桜が咲いているのに気がついたのが、3日前で 散り始めているのに気がついたのが一昨日 春宵に楽しげな子どもたちの声を聞きながら 帰りたい場所をなくしたのが昨日 今日は菜の花の花弁を一つちぎって 小川に流す帰り道

    春宵に - 白磁の海
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    k10no3 2024/04/06
  • 2月と鼻声 - 白磁の海

    毎年、2月は体調を崩しがちで、案の定今年も風邪を引いた。 急にのどが痛くなって、そのあと鼻水、熱、咳と諸症状が続いた。 いつまでも鼻声で、いつもより口ごもることが多くなった。 原因は単純に不眠症。 上司とうまくいかず、ストレスで眠れない。 ずっとDV気質に悩まされ、この頃は学生がよくやるいじめかな? と思うような行動をとられる。 誰かに相談したいが、既に上司が私の悪評を吹き込んでいるから 真に受けてもらえないだろう(まさにその場に何度も遭遇した経験有り)。 ああ、これこれ、そうだこの感じ。 心臓がキュッとなり、いなくなりたいというこの気持ち。 これまで何度もあって、またここでもかという落胆。 忙しくて写真すら撮りに行けないのがつらい。 如何ともしがたい。

    2月と鼻声 - 白磁の海
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    k10no3 2024/02/15
  • 誰かのためのもの - 白磁の海

    僕の箱庭には窓が一つしかない。 その窓は丸くて、ちょうど僕の顔がすっぽり入る程度の大きさをしている。 僕はその窓から、恐る恐る外の世界を眺めている。 箱庭には僕しか存在しない。 僕の好きなが棚に並べられ、好きな歌が流れている。 ふと気がつくと、棚に見覚えのないが置かれている。 を手に取ってみると温かく、ずっと以前からそこにあったように思えた。 を棚に戻そうとすると、新しい棚ができていた。 僕の棚とは違う、鮮やかな色彩で塗装された棚。 誰かのために用意されたものに、誰かのを置く。 窓はもう一つ必要かもしれない。

    誰かのためのもの - 白磁の海
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    k10no3 2024/01/07
  • 隙間風 - 白磁の海

    窓際に並べた数十冊のが 冷たい隙間風を心做しか防いでくれている 赤や黄色や緑の色合い 文庫や単行が織りなす不規則な境界線 インクの匂いや、猥雑な古書店の臭い、いつのまにか染み込んだ生活臭 を通り抜けたわずかな隙間風は 混沌として蒙昧な気持ちを掻き立てる 背中を丸めてたどたどしく文字を追った日々に、 文字から紡がれる漠漠とした風景を信じた無垢な自分に帰りたい

    隙間風 - 白磁の海
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    k10no3 2023/12/30
  • 12月が戻ってきた - 白磁の海

    12月は後悔と安堵の月 12月を題材にした曲は多いですが、自分にとっては Taylor Swiftの「Back To December」がとても思い出深いです。 後悔と寂しさの塊みたいな曲。 あのとき、大好きだった人に何も伝えられなかったもどかしさ、 幸せになっていく人を横目に見ながら惨めさに埋もれた夜。 今、その痛みはささくれを抜くようなわずかなものだけど、思い出します。 そしてその痛みは、どこか心地よく、安心するのです。 きっと、いつも戻りたいと思っていた12月に、また戻ってこられたから。

    12月が戻ってきた - 白磁の海
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    k10no3 2023/12/03
  • 7月の夜に - 白磁の海

    体にのしかかる大気で どうやら何もかも忘れてしまったらしい 街角を曲がる時 黄色帽子の小さな子を見ることも 鍵盤の上 ぎこちなく踊る指先も 終わる時 あの子の名前をつぶやくことも 全部そっくり忘れてしまった いや、溺れてしまったのだ 7月 だれもいない蒸し暑き部屋で

    7月の夜に - 白磁の海
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    k10no3 2023/07/29
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