三菱一号館美術館の開館10周年を記念して、三菱一号館の竣工年である1894年にフォーカスした『1894 Visions ルドン、ロートレック展』が開催中。トゥールーズ=ロートレックがパリに生きる華やかな人々やその町の空気を描きデザインまで施したポスター作品、この年、初めて色彩の作品を発表したルドンの幻想的なパステル画はもちろん、ルドンと同じ師を持つ山本芳翠をはじめとする明治洋画の旗手たちの絵画など、アートとプロダクトが交わってきたこの時代の作品、122点が展示されています。 今回、本展覧会をチョコレートプラネットの長田庄平さんが鑑賞。テレビで見ない日はないほどの人気っぷりの長田さんですが、芸人になる前は嵯峨美術短期大学でプロダクトデザインを学び、陶芸教室の講師をしていたといいます。芸人として活躍する現在も小道具を自作している彼の物作りのルーツ、そしてロートレックやルドンから受ける刺激につい