人間とショウジョウバエの神経回路がほぼ同じ仕組みだったとする研究結果を、坪内朝子・東京大特任助教(神経生物学)の研究グループが3日付の米科学誌サイエンスに発表した。これまでの研究では、視覚や聴覚、嗅覚、味覚の四つで似ていることが分かっていたが、最後の触覚の構造もほぼ同じだったことが今回解明され、「五感」の全てで人とショウジョウバエとの共通性を見いだすことができたという。 研究グループは、活動すると光る蛍光たんぱく質をショウジョウバエの脳や末梢(まっしょう)神経に入れ、神経回路の構造を調べる方法を開発。触覚を調べたところ、温度や痛みを感じる神経のほか、体毛などを感じる神経などが、腹から背にかけて層を形成していた。一方、人の体内では同じ神経の並びが、ショウジョウバエとは逆に背から腹にかけて形成されていたが、人とショウジョウバエとでは背の部分と腹の部分が逆転しているた…
現生人類がネアンデルタール人に取って代わったことは、現生人類のアフリカからユーラシアへの移住動態によって十分に説明できると示唆するモデルについて記述された論文が、今週掲載される。ネアンデルタール人が絶滅した原因をめぐるこれまでの議論では、環境圧、現生人類との競争に敗れたこと、あるいは、その両方とする主張がある。 今回、Oren KolodnyとMarcus Feldmanは、ヒト族集団内の浮動に基づくネアンデルタール人の置換モデルを作成した。このモデルでは、種の出現頻度に変化が生じる原因は偶発的な出来事であり、選択的優位性ではないとされる。今回の研究で、移住パターンと当初の集団サイズ以外の点でネアンデルタール人と現生人類が同等だったと仮定した場合であっても、現生人類がアフリカからユーラシアへの移住を何度も繰り返したために現生人類がネアンデルタール人に取って代わることが確実になっていたことが
林修先生が発達する人工知能に警鐘 「憧れの知的エリート職が危ない」 林修が人工知能の発達で人間の職業が1%になるかもしれないと警鐘 (honlamaiPhoto/iStock/Thinkstock) 29日に放送された、TBS系バラエティ番組『林先生が驚く初耳学』。人気コーナー、林先生の白熱教室で林修氏がこの世の仕事の99%をAI奪われる恐れがあると語り、話題になっている。 ■後5年で女子アナが… 報道やテレビ番組の司会など、多くの女性が憧れる女子アナ。しかし、林氏は「あと5年で女子アナが絶滅する」論を展開。 これに対し、フリーアナウンサー・竹内香苗は「臨時ニュースは絶対に無くならないし、あり得ないと思う」と反論した。すると、林氏は…
目上の人に「ご苦労さま」使っていいのか悪いのか ライフ・マネーFLASH編集部 記事投稿日:2017.10.30 06:00 最終更新日:2017.10.30 06:00 これから、現代小説の中へ、ことば探しの旅に出かけましょう。 「小説の中へことば探し? どういうこと?」という声も聞こえてきそうです。「小説というのは物語を楽しむものでしょう。小説のことば尻なんか捉えてどうするんですか」 なるほど、普通はそうかもしれません。小説の読者は、物語の状況がどう展開するか、登場人物の運命がどうなるか、ということに興味を持って読み進めます。 ところが、たまに——というのは私のように、物語の筋(プロット)も楽しむけれども、そこで語られたことばも楽しむ、という読者がいるのです。 たとえば、石田衣良の作品『チッチと子』。ストーリーはこんな感じです。 【小説家・青田耕平はデビューからはや10年、このまま「売
陸上自衛隊と米海兵隊による大規模な共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」は4年目だ。日本に上陸してくる敵部隊や敵の航空機、艦艇を日米で協力して撃退する訓練で、初年度と2年目は北海道や本州を舞台に行われたが、昨年と今年は九州・沖縄へ移り、台湾有事を念頭に置いた訓練であることが明確になった。 昨年は陸上自衛隊のオスプレイが石垣空港に着陸、また米駆逐艦が石垣港に入港し、市民らの抗議に発展した。今年は石垣に加えて宮古、与那国にまで訓練が広がり、昨年発足したばかりの「第12海兵沿岸連隊」(キャンプ・ハンセン)も参加する。 自衛隊の訓練や日米共同訓練は、絵空事ではない。実際に起こり得る事態を想定して軍事力を行使する「模擬戦争」が訓練なのだ。例えば、陸上自衛隊と米海兵隊との間のより古い共同訓練「アイアン・フィスト」は自衛隊の部隊が米カリフォルニア州へ出向いていたが、昨年から日本に移り、それも九州・沖縄で実施
日本には非常に多くの種類の姓が存在し、読み方の違いまで含めれば、その数は10万とも20万とも言われている。一方、中国では姓の種類は4000ほどとされており、日本に比べると数は非常に少ないのだという。(イメージ写真提供:123RF)(サーチナ) 画像(1枚) 日本には非常に多くの種類の姓が存在し、読み方の違いまで含めれば、その数は10万とも20万とも言われている。一方、中国では姓の種類は4000ほどとされており、日本に比べると数は非常に少ないのだという。 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人からすると日本人の「姓」は種類が多いと同時に「奇妙」に感じるものも多いと伝える一方、「姓」からも日本と中国の文化的な違いが見て取れると伝えている。 日本で使用されている「漢字」は中国で生まれた文字であることは周知の事実だが、同じ文字を使用しているだけあって、中国人から見た日本人の「姓」の中には時おり、
霧島酒造株式会社は、俳優の松坂桃李をイメージキャラクターに起用した「LET's だれやめ!キャンペーン」をスタート。 そこで今回、霧島酒造株式会社は、2017年10月11日~17日の期間において、20~59歳のお酒を飲む東京在住の男女250名と南九州(宮崎・鹿児島)在住の男女250名を対象に「だれやめの認知度とお酒の楽しみ方」についてアンケート調査を実施。 このたび、そのアンケート結果が発表されました。 南九州では、「だれ」は疲労、「やめ」は止めることを意味し、「だれやめ」という晩酌で1日を締めくくるのが習わし。南九州の方言である「だれやめ」の認知度を、東京と南九州で比較してみたところ、大きな違いが表れました。 東京での「だれやめ」認知度(“聞いたことがあり、意味も知っている”と“聞いたことあり、なんとなく意味が分かる”の合計)では12.4%となり、「聞いたこともない」と答えた人は80.4
陸上自衛隊と米海兵隊による大規模な共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」は4年目だ。日本に上陸してくる敵部隊や敵の航空機、艦艇を日米で協力して撃退する訓練で、初年度と2年目は北海道や本州を舞台に行われたが、昨年と今年は九州・沖縄へ移り、台湾有事を念頭に置いた訓練であることが明確になった。 昨年は陸上自衛隊のオスプレイが石垣空港に着陸、また米駆逐艦が石垣港に入港し、市民らの抗議に発展した。今年は石垣に加えて宮古、与那国にまで訓練が広がり、昨年発足したばかりの「第12海兵沿岸連隊」(キャンプ・ハンセン)も参加する。 自衛隊の訓練や日米共同訓練は、絵空事ではない。実際に起こり得る事態を想定して軍事力を行使する「模擬戦争」が訓練なのだ。例えば、陸上自衛隊と米海兵隊との間のより古い共同訓練「アイアン・フィスト」は自衛隊の部隊が米カリフォルニア州へ出向いていたが、昨年から日本に移り、それも九州・沖縄で実施
AIを使ったすごく野心的なプロジェクトが生まれていました。 その名も『The Hieroglyphics Initiative』。 このプロジェクトは、『UBISOFT』という企業が中心になって、Googleと協力しながら古代エジプトの象形文字を機械学習で解析しようというもの。 紀元前に使われていた文字の解析とか、壮大すぎてワクワクしかしないですよね! そもそも『UBISOFT』ってどんな会社? 『UBISOFT』は、世界96カ国に事業展開するゲーム開発・販売会社で、世界第3位のゲームデベロッパーです。 有名な作品に『アサシンクリード』があります。このゲームは、暗殺者を祖先にもつ主人公が、先祖の記憶を追体験するゲームなのですが、「世界の歴史を明らかにすることの難しさ」を製作チームが開発中に感じ、プロジェクトを計画したとか。 『UBISOFT』は、昔からAIをゲーム領域で利用していたそう。A
徳興里壁画古墳前室の西壁に描かれた13郡太守来朝図。二列に並んだ太守の下列一番前に高句麗の女性通訳官が見える。上列の一番前は男性の通訳官。2人とも官服姿で手を合わせており、人物絵の横に墨文字で通訳官を意味する「…通事吏(トンサリ)」という名称が書かれている//ハンギョレ新聞社 髪を結い上げ両手を合わせた官服姿の若い女性。このような格好で、約1600年前に高句麗の外交の一線で活躍した女性の同時通駅官(訳官)の絵が世に再び姿を現した。 高句麗壁画から当代の女性通訳官の人物図が新たに確認された。近代以前、朝鮮半島の王朝の通訳士を研究してきたチョン・スンへ水原女子大学教授が、1976年に発見された平安南道南浦(ナムポ)徳興里(トクフンリ)の5世紀初めの高句麗古墳の壁画を集中的に分析し、最近見つけた絵だ。チョン教授は、墓の主人である幽州刺史の鎮にあいさつに訪れた幽州一帯の13郡太守(特定地域を治める
長崎県出身の日系イギリス人小説家であるカズオ・イシグロ氏は、長編小説『日の名残り』で今年のノーベル文学賞を受賞した。ほかの主な著作では、『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』などがあり、いずれも早川書房から出版されている。 イシグロ氏の作品に関して、日本国内での独占販売権を得ている早川書房の山口晶執行役員編集本部本部長兼企画室室長にイシグロ氏の作品の魅力やその人柄、さらには同社のビジネスモデルについて話をうかがった。 ――まずイシグロ氏の人柄について教えてください。 山口晶氏(以下、山口) 大変、謙虚な方です。販売促進のため訪日された際、私もインタビューの取材の仲介をし、多忙なスケジュールになり、ご本人が一番大変であるにもかかわらず、むしろ私たちのことを気づかっていただき、恐縮な思いもありました。人間味があり、優しさが込められ、編集者として感謝に堪えません。インタビューの際は、基本は英語
犬よりも社会性が低いと言われる猫。実は、いろいろな手法を使ってちゃんとコミュニケーションを取ってくれています。今回は猫の鳴き声の種類やそれぞれの意味について、獣医行動診療科認定医で、にいがたペット行動クリニック院長の白井が解説します。 猫の鳴き声によるコミュニケーション方法 猫のコミュニケーション方法には、主に「聴覚(鳴き声)」「嗅覚(匂い)」「視覚(体の動き)」の3つがあり、これらを用いて猫同士や人間、他の動物に対していろいろなことを伝えようとしています。 私たち人間が猫の気持ちを読み取るときは、「視覚」と「聴覚」は理解できても、残念ながら匂いを感じることは難しいでしょう。猫の行動を深く理解するためには「視覚(体の動き)」も同時に習得する必要がありますが、今回は「聴覚(鳴き声)」について解説します。 「うちの猫はなんで鳴くんだろう?」「何を考えているの?」と飼い主さんに思われることも多い
ものを触ったときに感じる感覚、「触覚」が脳に伝わる神経回路の構造は、ヒトを含む哺乳類と昆虫とで共通しているとする研究成果を東京大学のグループが発表しました。聴覚や視覚など五感のうち4つではすでに共通の構造があることが判明していて、グループでは、今から6億年ほど前には、哺乳類と昆虫には、共通の脳を持つ祖先が存在していた可能性が高いとしています。 その結果、皮膚が押されたり、関節が曲がったりするのを感知する複数の神経がそれぞれ脳の違った場所に情報を伝えるなど哺乳類と昆虫とで神経回路の構造が共通していることがわかったということです。 視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚の五感のうち、触覚を除く4つの感覚では、すでに哺乳類と昆虫とで神経回路の構造が共通しているとわかっていて今回の研究で五感すべてで共通点が見つかったことになります。 研究グループの伊藤准教授は、「およそ6億年前には、哺乳類と昆虫の共通の祖先
要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター局所神経回路研究チームの細谷俊彦チームリーダー、丸岡久人研究員らの研究チーム※は、哺乳類の大脳皮質[1]が単純な機能単位回路の繰り返しからなる六方格子状の構造を持つことを発見しました。 大脳はさまざまな皮質領野[2]に分かれており、それぞれ感覚処理、運動制御、言語、思考など異なる機能をつかさどっています。大脳は極めて複雑な組織なため、その回路の構造には不明な点が多く残っています。特に、単一の回路が繰り返した構造が存在するか否かは不明でした。 今回、研究チームは、大脳皮質に6層ある細胞層の一つである第5層をマウス脳を用いて解析し、大部分の神経細胞が細胞タイプ特異的なカラム状の小さなクラスター(マイクロカラム)を形成していることを発見しました。マイクロカラムは六方格子状の規則的な配置をとっており、機能の異なるさまざまな大脳皮質領野に共通に存在して
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く