株式会社 日経BP 〒105-8308 東京都港区虎ノ門4丁目3番12号 →GoogleMapでみる <最寄り駅> 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」4b出口より徒歩5分 東京メトロ南北線 「六本木一丁目駅」泉ガーデン出口より徒歩7分
第67回:大水害が「もし」起きたら―― 東京の「地下鉄水没シミュレーション」 建築&住宅ジャーナリスト 細野透氏 2009年4月30日 最悪のシミュレーション結果を、ここで再現してみる 今回は、ちょっと趣向を変えて、中央防災会議が検討した、水害時の東京の地下鉄の被害状況を、ここで再現してみよう。 ――3日間の総雨量がなんと550ミリにも達し、「200年に1度の大雨」と報じられたその日。荒川右岸を支える堤防が、午前0時ころ、あっけなく決壊した。現場は、河口から21キロさかのぼった、東京都北区志茂である。これが、東京を走る地下鉄など17路線、81駅の「大水没」の幕開けとなった。 それは、以上のような想定状況から始まる。 堤防が崩れてから11分後。氾濫した水は、決壊個所から約700メートル離れた、東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅に到達した。駅所在地の標高は2.5メートルあり、地
10月14日、日本経団連が「人口減少に対応した経済社会のあり方」(PDFファイル)と題する報告書を発表した。政局や金融危機のニュースに隠れてしまったためか、ほとんどの新聞がこれに触れていないのだが、このなかに非常に注目すべき提言がある。それは「移民の受け入れ」だ。 日本経団連は、以前から外国人労働者の受け入れについて積極的な態度を示していたが、今回のように「日本型移民政策」という表現まで使ったうえで、「外国人と日本人がともに、双方の文化・生活習慣の違いを理解しつつ、同じ地域社会の中で支障なく生活していくことが可能となるような環境づくりを進めていく必要がある」と、帰国を前提としない移民の受け入れを明確に提言したのは、おそらく初めてだろう。 その根拠として挙げられているのが、人口の減少と高齢化の急速な進展である。報告書で引用している国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2055年の総
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