春樹流の三題噺、といった感じでしょうか。 20のポイントリスト 集中して短編小説を書こうとする場合、書く前にポイントを二十くらいつくって用意しておきます。 この「ポイント」は、別に何でもいいようです。なるべく意味のないことがいい、とも書かれています。 たとえば、そうだな、「サルと将棋を指す」とか「靴が脱げて地下鉄に乗り遅れる」とか「五時のあとに三時が来る」とか(笑)。 上のような頭に思い浮かんだ脈絡のないことを二十ほど書き留めて、リストにしておくわけです。 これで短編を五本書くとしたら、そこにある二十の項目の中から三つを取り出し、それを組み合わせて一つの話をつくります。 一つの短編でポイントを3つ使うわけですから、それが五編で合計十五個のポイントが消費されます。残った5個は捨ててしまうようです。 この仕組み自体は特に難しいことはありません。 頭に思い浮かんだことを書き留め それをリスト化し