職場で助け合いを促進する5つの処方箋。他者に助けを提供するのは得意でも、助けを求めるのは苦手だ――そんな人への朗報がある。人間には「受けた恩に報いたい」という生来の欲求があるということだ。 リーダーたちは常々、自分の組織には協力やコラボレーションが足りないと嘆いているようだ。しかしその原因は多くの場合、従業員が他者に手を差し伸べようとしないからではない。むしろ、他者に助けを求めない、あるいは求めたがらないというのが実情なのだ。 なぜだろうか。第1に、助けを求めることはしばしば弱さや無知の表れとされ、自力で仕事をこなせないことを暗に示す行為だと考えられているためだ。第2に、他者に借りをつくること、恩を受けることへの不安がある。「この人に助けを求めたら、どれほどの借りができるだろう?」と気に病んでしまうのだ。 第3に、とりわけアメリカ人にありがちだが、個人の価値観が邪魔になることがある。私は最