自動運転時代に到来すると、ある変化が起きる。スピード違反や信号無視などの反則金が徴収されるケースが極端に減る。自動運転システムは人間と違って、スピード違反をせず、意図的な信号無視はしないからだ。 もちろん、こうした道路交通法の違反が減ること自体は喜ばしいことだ。しかし、反則金はまず国に納められ、その後、「交通安全対策特別交付金」として都道府県や市町村に交付されているため、その財源が将来的に減るということは国や自治体には何らかの対応が求められそうだ。 ■信号や標識の設置・管理費用が枯渇?冒頭も触れたが、自動運転システムは基本的には交通違反を犯さない。技術自体が安全度の向上を第一の目的として開発されているため、制限速度を超えるスピードで走行しないのは当然のことだ。 ただし、システムが読み込む制限速度のデータ自体に誤りがあったり、信号の色をセンサーが見間違えて赤信号なのに交差点に進入してしまった