南米で多数の死者を出した新型コロナウイルスの変異株「ラムダ株」が初めて、五輪関係者によって国内に持ち込まれた。厚生労働省はラムダ株の脅威の低さを理由に公表せず、機内でラムダ株陽性者の近くにいた濃厚接触の可能性がある人の追跡も十分でなかった。上陸から1カ月、ラムダ株が水際で留まったのか、市中に出たのか、確認は難しい。(沢田千秋)
記者会見する新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長=東京都千代田区で2021年8月12日午後4時50分、宮間俊樹撮影 東京オリンピック・パラリンピックについて、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の専門家らが6月にまとめたリスク評価の提言を巡り、政府・与党から専門家に対して「圧力」があったことが浮かび上がってきた。提言を巡る政府と専門家の水面下の駆け引きを検証した。【原田啓之、金秀蓮】 「先生、提言に名前を連ねるのは、やめたほうがいいですよ」。厚生労働省に新型コロナ対策を助言する「アドバイザリーボード(AB)」の専門家メンバーの一人に6月初旬、自民党国会議員から電話があった。提言作成は4月に始まっていた。議員は「五輪の開催はもう決まっている。波風を立てないでほしい」と続けた。「何を言ってるんだと思ったが、ぐっとこらえた」。電話を受けた専門家は毎日新聞の取材にこう振り返った。
2021年の夏には国産のワクチンができているという判断。しかし最近のインタビューで安倍氏は「緊急事態宣言などで、感染者数や重症者数を相当少なく抑え込むことが出来るだろうと判断」したと言っている。しれっと変えているのだ。その判断も実際には五輪開催時に感染爆発したので外れたことになるのだが…。 昨年の記事に戻ろう。読売新聞は、安倍氏が「2年延期」ではなく「1年」を選択したのは、 《自身の自民党総裁任期が「来年9月末まで」であることとの関連を指摘する向きもある。》(2020年3月25日) と伝えている。2年延期だと総裁、総理として五輪は迎えられない。1年延期なら可能だ。安倍氏自身の政治的な思惑のためという解説はこのあと各紙で報じられた。 おしゃべり森喜朗もたまには役に立つ 再び、今年7月に読売新聞に掲載されたインタビュー企画を読んでみよう。 安倍氏は「首相在任中の開催にはそれほど、こだわりはなか
国家の限られたリソースを、戦後最大の健康・医療危機に備えるためでなく、ナショナリズムと商業主義が牛耳るエリート・スポーツの祭典に費やしてしまったことの帰結がさまざまに出てしまっている。完全に底が抜けたね、日本。ここからどうしよう。
内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部の平田竹男事務局長は11日、公用車で東京都内のゴルフスクールに通い、高額のレッスンを無料で受けたとする「文春オンライン」報道について「事実関係を確認している」と説明した。官邸で記者団の取材に応じた。公用車でレッスンに行った記憶はあるかと問われ「あんまりない」と述べた。 平田氏は内閣官房参与も務めている。文春オンラインは、平田氏がフィットネスクラブ運営のRIZAP(ライザップ)のゴルフレッスンに通っており、約3年間で400万円分以上のレッスン料を払ってないと報じた。公用車でレッスンに行く様子も確認したとしている。
「オリパラ事務局の大物が、利害関係者から“過剰な優遇”を受けている」 政界関係者から情報が寄せられたのは7月初旬。オリンピックの開会式が迫るなか、小山田圭吾氏や小林賢太郎氏らが相次いで辞任し、混迷を極める最中のことだった。(全2回の1回め/後編を読む) 内閣官房参与、平田竹男氏61歳 開催反対の声が鳴りやまぬなか、強行開催に踏み切った東京五輪。その開会式から3日後の7月26日午後3時40分、1人の男が六本木通りに現れた。半袖のワイシャツに灰色のスラックス。手には何も持たず、どこかへ向かって足早に歩いている。 この男の名は、平田竹男氏(61)。2013年に安倍晋三前首相に内閣官房参与に任命され、2020年には菅義偉首相に内閣官房参与(文化・スポーツ健康・資源戦略担当)に再任された“首相のブレーン”だ。 「平田氏は大学卒業後に通商産業省(当時)に入省し、在ブラジル日本大使館一等書記官や、通商政
あまり言われてないことではありますがスカパラもクリーピーもミレイもMISIAも全部ソニー所属のアーティストです。 SONY五輪と言うのは電通だけでなく注目ポイントだと思いますよ、音楽をそう言う視点で見る人にとっては。 各競技の間に… https://t.co/6JT2QWGuUE
民族差別だけでない 百田尚樹が五輪女性選手を「男だ」とあげつらう発言! この差別思想が安倍前首相の周辺にいる連中の本質 きのう9日、開会式に輪をかけてダサすぎる閉会式とともに幕を閉じた東京五輪。今大会では選手に対する誹謗中傷が大きな問題になったが、一方でとんでもない発言をしながらまったくと言っていいほど問題になっていない人物がいる。作家の百田尚樹だ。 百田氏は7月31日に行われた女子バレーボールの日本と韓国の試合を見ていたらしいのだが、こんなツイートをした。 〈女子バレー、日本と韓国を見てるが、韓国人、全員、顔のレベルが高い。オリンピックということで、おそらく全員……おっと、これ以上言うたら、また炎上するから言わん〉(7月31日) もう、何から何までひどい。わずか100文字足らずのツイートに、民族差別とルッキズムと女性差別を詰め込んでいる。 韓国の選手たちの容姿について、「顔のレベルが高い
東京五輪には、205カ国・地域と難民選手団を合わせて約1万1千人の選手が参加した。だが、政治的な理由で出場がかなわなかった選手もいる。パレスチナ自治区ガザの女性ランナー、イナス・ノファルさん(20)もそんな1人。ガザ境界を管理するイスラエルが渡航許可を出さないため、国際大会に出場できない。「ガザ最速」と言われながら、五輪代表選考の場にさえ立てなかった現実を前に、悔しい思いで東京五輪を見つめた。「海外に行けるチャンスがほしい。パレスチナ代表として五輪に出るのが夢なんです」と訴える。(共同通信=平野雄吾) ▽渡航できず ガザ中部マガジに暮らすイナスさんが脚光を浴び始めたのは2017年。16歳のときに参加した7キロの大会で優勝、大学生以上の選手を圧倒した。その後もガザでは、800メートルや1万メートルの大会で次々1位となった。海外からも注目されるようになり、ドイツやデンマーク、アラブ首長国連邦(
Unsplashより五輪には反対だ、と友人に話したら、「そうなんだ。でもアスリートは悪くないからね」と返ってきて、ため息をついた。 アスリートたちが5年間死に物狂いでやってきたであろうことは、私もわかっている。かつての仲間の試合を見ると、つい熱くなってしまうところもある。でも、五輪と社会が切り離せない以上、「アスリートは悪くない」と手放しで言っていいのだろうか。 就職をきっかけに気づいた、アスリートの世界の特殊性私は10歳頃から10年以上、柔道をやってきたアスリートだ。高校生の頃には強豪校に入学するために上京し、毎日柔道漬けだった。高校でも、大学でも、つるむのは同じ柔道部の友人たち。あえて数字にするならば、今でも人間関係の95%以上が柔道関係者だと思う。 自分のいた世界の特殊性に気づいたのは、就職してからだ。 就職は、大学の部活の監督の紹介で、柔道部を持っている企業に決めた。その時点では、
厚労省が五輪開幕3日前の「国内初のラムダ株」を隠蔽! 海外メディアの追及で渋々発表したが五輪終了まで公表しない方針だった 一昨日8月6日、厚生労働省が、国内ではじめて、新型コロナの変異ウイルス「ラムダ株」が見つかったことを明らかにした。羽田空港の検疫所で新型コロナウイルスへの感染が確認された女性から検出されたという。 周知のように、ラムダ株は、ペルーで最初に報告されて以降、南米を中心に感染拡大している変異株で、現在、日本を席巻しているインド由来のデルタ株よりもさらに感染力が強く、ワクチンが効きづらい可能性も指摘されている。 感染がさらに深刻化することが心配されるが、もうひとつ問題なのは、政府がこのラムダ株検出という事実を隠蔽していたことだ。 実は、羽田空港の検疫所でラムダ株が検出されたのは7月20日。日本の国立感染研究所も同日、この事実を確認し、感染症の国際データベースであるGISAIDに
東京オリンピック・近代五種競技で馬を叩いたドイツチームのコーチ、キム・ライスナー氏が、東京オリンピックの出場資格を剥奪された。 国際近代五種連合は、8月7日に発表した声明で、ライスナー氏が馬を拳で叩いている行動が「オリンピックを含む全ての近代五種競技の試合に適用される競技規則に反していると確認した」と説明。
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック招致をめぐる贈賄疑惑でフランス司法当局の捜査を受けている竹田恒和・元招致委員会理事長の弁護費用が2020年度までの3年間で約2億円に上り、その全額を竹田氏が19年6月まで会長を務めていた日本オリンピック委員会(JOC)が負担していることがわかった。JOCは19年3月の理事会で費用負担を決議しており、今年度以降も、捜査終結まで負担するという。 仏当局は招致委がシンガポールのコンサルタント会社、ブラック・タイディングズ(BT)社に支払った約2億3千万円が、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員側への贈賄に使われた疑いがあるとして捜査している。竹田氏は招致委理事長として、BT社との契約書にサインしていた。JOCは違法性はないと結論づけている。 JOC関係者によると、竹田氏には日仏の合同弁護士チームがついており、翻訳料金なども含むと、
五輪開会式は、なぜ「失敗」だったのか TOKYO2020に欠けている「文化」 野田邦弘 横浜市立大学大学院都市社会文化研究科客員教授(創造都市論) 東京オリンピックは連日熱戦が続いているが、本来、スポーツとセットであるはずの「文化プログラム」の影は薄い。問題の多かった開会式も含め、「TOKYO2020」を文化政策の専門家が考える。 文化プログラム、ロンドンを手本にしたが オリンピック憲章は、「オリンピズムの根本原則」を〈オリンピズムはスポーツを文化、 教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである〉とし、大会組織委員会は〈少なくともオリンピック村の開村から閉村までの期間、文化イベントのプログラムを催すものとする〉と定めている。 例えば、2012年のロンドン五輪の文化プログラムは、ロンドン五輪終了時までの4年間で、英国全土1000カ所以上で、約11万7千のプログラム(音楽、演劇、ダンス、美
IOCのバッハ会長と会話を交わす安倍晋三前首相Photo: Kim Kyung-Hoon-Pool / Getty Images 米オンラインメディア「デイリー・ビースト」が、東京オリンピックの企画に携わった関係者に取材をしたところ、「開会式の選曲における“憎むべき失態”は、基本的に安倍晋三前首相が“同性愛嫌悪で国家主義者の友人”やほかの寄付者に便宜を図ったものだ」と答えたと報じている。 【画像】「あの選曲は総理からの要請」と指示した、と報じられたのはこの人 同メディアが指摘するのは、安倍前首相と作曲家のすぎやまこういちとの蜜月関係だ。7月23日に開催された開会式では計19曲のゲーム・ソングが流れたが、その1曲目に使用されたのが、すぎやまの手がけたRPGゲーム『ドラゴンクエスト』のテーマソングだった。この選曲には疑問の声があったものの、「安倍前総理がもっとも重要だと判断したため、最初に使用
開会式の森山未来くんの亡くなった人たちを悼むダンスはCOVID-19で亡くなった人やミュンヘン五輪のテロで亡くなったイスラエル選手団とかだけでなく、設計案を反故にされたザハ、今まで開会式に関わったのに去らねばならなかったクリエイティブチームの人たちへのダンスでもあったのだなあ。
無断で外出したが「抜け出してはいない」、食品ロスは生じているが、「廃棄ではない」―。東京五輪で運営の不備を追求する報道陣に対し、東京五輪・パラリンピック組織委員会が理解しづらい解釈や定義を用いて反論を繰り返している。インターネットでは論点をずらして逃げる、安倍晋三前首相の「ご飯論法」と重ね合わせる声も。批判を正面から受け止めず、自己防衛に終始する姿勢に国民の不安や疑問は置いてきぼりだ。(原田遼) 組織委員会は大会中、毎日午前11時に定例会見を実施し、広報担当の高谷正哲スポークスパーソンが報道陣の質問に答える。しかし、新型コロナウイルス対策や運営の不備についての質問には「現在、把握できていない」と回答を保留するケースも目立つ。その場合、数時間後に各社の担当者に高谷氏からメールで回答などが配信されるが、質問に答えていないと報道陣に不評だ。
東京オリンピックに出場するため海外から来日した選手3人を含む合わせて27人が、新たに新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。大会組織委員会がPCR検査で陽性が判明したと30日発表したもので、オリンピックに関係する感染者の数は2日続けて過去最多を更新しました。 組織委員会は30日、海外から来日した選手3人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表しました。 3人のうち2人は選手村に滞在していて、このうち1人はアメリカの陸上男子棒高跳びのサム・ケンドリクス選手だということです。 ケンドリクス選手は前回のリオデジャネイロ大会で銅メダルを獲得し、直近の世界選手権を2連覇している有力選手で、31日行われる予選に出場する予定でした。 このほか、選手村に滞在する海外から来日した大会関係者1人のほか、選手村以外の場所に滞在している大会関係者3人や、日本在住のボランティア4人の感染も確認され
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く