福島第一原発や福島各地を訪れた主人公たちが、東京に戻ってから鼻血を流した描写をしたことで批判を浴び大騒動となった漫画『美味しんぼ』問題。 当時、安部首相をはじめとする政治家は、大規模な調査も行なわないうちに「根拠のない風評だ」と断じた。 ところが、実は福島原発事故が起きた2011年、国会で「被災地で鼻血を出している子供たちがいる」と、当時与党の民主党を追及した政治家がいた。自民党の熊谷大氏、森まさこ氏、山谷えり子氏らだ。 しかし、いざ自民党が政権を握ると、党内からそんな声など途端に聞こえなくなってしまった。 この自民党の変節を彼らはどう考えているのか。本誌は10日間の回答期限を設けて3人に書面で質問を申し込んだ。結果、取材できたのは熊谷大氏のみ。彼は面談取材でこう話した。 「当時は、宮城の県南にある小学校の保健便りで、1年間に469人の頭痛、鼻出血の症状が出ていた。放射線の影響かどうかはわ