鳩山邦夫総務相は2日午前、再開発計画が進むJR東京駅前の東京中央郵便局を視察した。文化財保護を理由に建て替えに「待った」をかけていた鳩山氏は視察後、記者団に対し「重要文化財級の価値があるのに開発優先主義で文化や文明を壊していいのか。国辱ものだ」と述べ、計画に反対する考えを強調した。 鳩山氏は約30分かけて建物内を視察。内壁や外壁の一部はすでにはがされ、内部の間仕切りが撤去された状態を見て「アスベストの除去ぐらいかと思ったら、相当工事は進んでいるじゃないか。泣きたくなる。違約金など日本郵政の損失を出しても重文級のものを残すべきか、それとも利益追求のみで壊すべきか、世論に聞いてみたい」と述べた。視察には、日本郵政の西川善文社長も同行した。 鳩山氏は、すでに塩谷立文部科学相、河村建夫官房長官との間で建物を保存させる方向で一致していることも明らかにした。河村氏は2日の記者会見で「重文的な価値がある