元近鉄、オリックス監督の故仰木彬氏、俳優高倉健さんの母校で県内屈指の進学校、東筑(福岡)が古豪復活を果たし、21年ぶり6度目の夏切符をつかんだ。初戦は開幕日(7日)の第2試合で済美(愛媛)と対戦する。 注目は右横手投げの2年生エースの石田旭昇(あきのり)だ。2回戦から決勝まで7試合を1人で投げ抜き計836球の完投ショー。大舞台へ「あこがれの甲子園でドキドキですが、打ち取る投球で1戦1戦大事に戦いたい」と胸を高鳴らせた。 東筑は計6度の夏の甲子園出場となるが、実に4度が「エース石田」だ。不思議なめぐり合わせは、チーム内外でも「石田伝説」と呼ばれるようになった。 72年は右横手でスライダーが決め球の石田義幸。78年は右横手でシュートが得意な石田大介、96年は右上手投げの石田泰隆で乗り込んだ。 ちなみ96年の石田泰隆は1回戦で盛岡大付(岩手)を2-0の完封発進、試合後はお立ち台でヒーローインタビ