舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」が読売演劇大賞の選考委員特別賞をいただくことになった。受賞は関係者すべての努力によるもので、深く感謝申し上げます。 さて、この「ハリー・ポッター」の日本上演についても取材を受けたことがあるが、「なぜこの作品をやろうとしたのか?」という質問をよく受ける。 質問の真意として、「凄いことをやっている」ということなのだと思うが、裏には「ホリプロのような会社の規模では難しいのではないか?」とか、「経営的に大丈夫なのか?」ということを考えての質問なのではないかとも邪推してしまう。 舞台に限ったことではなく、映画を作るでも、新卒面接のやり方を変えるでも、社員の給料を上げるでも、僕が何かを判断する方程式はいたってシンプル。あえてシンプルにするよう削ぎ落しているといってもい。何か行動する、判断するにあたって考えることは3つだけ。 第一に「面白い」か、「面白くない」か? 第二