我輩はチーズが嫌いである。なんと言われても嫌いなものは嫌いなのである。と言うと、「え、ワインがお好きなのに?」と、ほぼ必ず同じリアクションがある。「なぜ、あの香りと繊細な後味を味わうのに、あのくさい食べ物が必要なのであろうか?」。 我輩はチーズが嫌いである。自称チーズ党の人に必ず言われる「このチーズだったら絶対に大丈夫ですよ」。そう言って、カマンベールやミモレットなどを勧められる。でも嫌いである。食べたくないのである。 我輩はチーズが嫌いである。あるパートナーさんから、2年前の年末にチーズケーキが届いた。もちろん食べられないので社員で分けるのであるが、嫌いであることを伝えたい。でも貰ってすぐも失礼なので、何ヶ月かたってから、こそっと部下からお相手の担当者に伝えた。そして安心していたら、なんと去年の年末にもチーズケーキが届いた。これをどう解釈すればよいのであろうか? 知っているのにそれが届い