『日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方』(北山公一著、日本実業出版社)の著者は、国内金融機関のアメリカ支社勤務を経て、欧州系投資銀行に転職した経歴を持つ人物。その後も欧州系のグローバル企業に管理職として勤務し、グローバル企業勤務15年、アメリカ居住5年半の経験も持っているそうです。 当初は仕事のスタイルの違いから、カルチャーショックに直面したそうですが、個性の強い外国人上司や同僚、部下に揉まれるなかでグローバル企業における実践的なコミュニケーション・ノウハウを身につけたのだとか。本書では、そうして体系化した独自の「コミュニケーションルール」を紹介しているわけです。第1章「世界標準のコミュニケーション 7つの『基本ルール』」を見てみましょう。 1.多様性:「お互い違うのが当たり前」がスタート地点 あらゆる背景を持った社員がいるグローバル企業は「多様性」のある組織であり、自分の常識と他人の