ご自身のブログで、池田先生は 「しかし労働過剰の時代はもう終わった。『ムーアの法則が世界を変える』でも書いたように、ITインフラの価格が劇的に下がる現代では、労働がもっとも稀少な資源になるので、計算資源を浪費して労働の価値を極限まで高めるグーグルやアップルのような企業が勝つのだ。いつまでも部分最適の「ものつくり」にこだわり、居酒屋で労働を浪費する限り、日本の生産性は上がらず、賃金も新興国に引き寄せられる。それが「デフレ」の最大の原因である。」 。 と主張されている。 しかし、この主張は私には奇異に感じられる。 ここでは、この記述を題材に労働の二極化の問題を考えたい。 「居酒屋で労働を浪費する限り」という記述は、最近起きたワタミの女性社員の過労死労災認定事件のことを指している。 しかし、これは労働の浪費なのだろうか? 下で述べるように私には、そうは思えない。 この社員の仕事