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文学に関するkahkiのブックマーク (22)

  • 『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳: 藤本和子、村上春樹、SF小説家と複数の訳者たち』 | 荒野に向かって、吼えない…

    kahki
    kahki 2024/08/18
  • 『村上春樹論  サブカルチャーと倫理』その2 | 荒野に向かって、吼えない…

    大塚英志著 『村上春樹論  サブカルチャーと倫理』 その1の続き。 村上春樹がデビューした時点ですでにあの文体は関西のミニコミ誌で見られていたのだとすると、村上は突然変異として登場したのではないということになる。そうであるからこそかえって、村上の登場とその文体は当時の若い世代にとって、ついに自分たちの書き手が表れたのだという興奮を呼んだのであろう。 その村上の文体の「出自」の一つが庄司薫であるという説は根強くある。村上が庄司に言及したことは僕の知る限りではないが、むさぼるように小説を読んでいた若き日の村上が目を通さなかったと考えるほうが不自然であろう。 「庄司薫はデレク・ハートフィールドなのか」は章題の通り庄司の村上への影響を論じるものであるが、これはまた大塚らしい展開を見せるものともなっている。 村上春樹や高橋源一郎といった1950年前後生まれの男性作家の多くは自らが陥った「失語症」とそ

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    kahki 2024/08/18
  • 『村上春樹論  サブカルチャーと倫理』その1 | 荒野に向かって、吼えない…

    大塚英志著 『村上春樹論  サブカルチャーと倫理』 『村上春樹と魯迅そして中国』(藤井 省三著)で触れられていたので手にしてみた。 2006年に刊行された書は、1990年代半ばから2000年代初頭にかけて「その時々で文芸誌や論壇誌の類に書き散らしていった」村上春樹に関連する文章をまとめたもので、すでに『サブカルチャー文学論』、『戦後民主主義のリハビリテーション』、『「彼女」たちの連合赤軍』、『江藤淳と少女フェミニズム的戦後』など他の単行に収録されているのも多いが、僕はこれらを読んでいなかったので初めて目にした。 大塚はあとがきで「物語構造は責任から逃走し、しかし作者個人は責任を引き受けようとする、その矛盾をぼくは嗤うつもりはなく、むしろその矛盾を抱え込むことが村上春樹なりこの国の近代小説の責任ある継承ではないのか」とし、「いずれにせよ、世界ではなく日、ポストモダンでなく近代、サブカル

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    kahki 2024/08/18
  • よいなと思う短歌を書く。

    すがるなく秋のはぎわらあさたちてたび行く人をいつかとかまたん/よみびとしらず花札の絵柄のような春よ来いなんてことない日も悪くない/俵万智うしろ手に堕ちし雲雀をにぎりしめ君のピアノを窓より覗く/寺山修司足もとに末枯れゆく草おほひゐてザボンひとつを分けあひてふ/小山光夫山川のとどろとどろと暮れゆけば西の狭間の光こほしも/土屋文明やるせないと思えるうちはまだ光っているのだろうなブラウスふわり/野口あや子いるんだろうけど家に入って来ないから五月は終わり蚊を見ていない/永井祐夕焼けの雲に向かって「アカ」「アオ」と水兵さんの手旗信号/穂村弘台風が近づく朝にサキちゃんもカイくんも来てお鍋は空っぽ/林あまり泳ぐには少し早いね真っ白な切手を売って暮らしていたい/服部真理子やさしくて怖い人ってあるでしょうたとえば無人改札機みたいな/杉崎恒夫あたたかな桃と思えば産まれ出てまもなく吾子の頭に触れる/森垣岳ついて

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    kahki 2024/08/15
  • ハヤカワのKindleセールおすすめ【文学編】

    SFやミステリのおすすめは多いけど、文学のおすすめはあまり見かけなかったので取り急ぎ。 ・マーガレット・アトウッド『侍女の物語』、『誓願』、『昏き目の暗殺者』上・下 ・コーマック・マッカーシー『すべての美しい馬』『ブラッド・メリディアン』ほか多数 ・クッツェー『恥辱』 ・オルハン・パムク『無垢の博物館』『雪』ほか ・トニ・モリスン『ビラヴド』ほか多数 ・エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』ほか ・アニー・エルノー『嫉妬/事件』 ・ジュリア・フィリップス『消失の惑星』 ・アンソニー・ドーア『すべての見えない光』 ・コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』 あとハヤカワから出てる有名どころだとカズオ・イシグロとかアゴタ・クリストフか。

    ハヤカワのKindleセールおすすめ【文学編】
  • みんなが好きな「『百年の孤独』みたいな大河小説」ベスト10|秋永真琴

    『百年の孤独』のような「ある一族の数世代の歴史を描く大河小説」でみなさんが好きな作品は何ですか? 私が真っ先に思いつくのは、桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』。高山羽根子『暗闇にレンズ』もよかった。あと人じゃなくて犬だけど、古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』 — 秋永真琴 / Makoto AKINAGA (@makoto_akinaga) June 30, 2024 文庫化がたいへん話題になっている『百年の孤独』にちなみ、Twitterでこんなことを言ってみたら、ひと晩で100作を超える作品が集まってきて頭を抱えている。 もちろん反応があるのは嬉しいけど、ここまでとは思わなかった。どうしよう。せっかく皆さんが教えてくれたのに、私が見て「いいね」をつけて楽しむだけではもったいない気がする。 なので、リストアップして、数の多い順に並べることにした。 2024年6月30日の9時47分(ツイートした時

    みんなが好きな「『百年の孤独』みたいな大河小説」ベスト10|秋永真琴
  • 「村上龍」が再び評価されるには、この徹底して時代と寝た小説家を時代から切り離す作業と時間こそがむしろ必要という話

    直 @KawamotoNao11 小説家・文芸評論家。初の小説『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(第73回読売文学賞、第9回鮭児文学賞、第2回みんなのつぶやき文学賞国内第1位受賞)、河出文庫から発売中。川直・樫原辰郎・武田将明編『吉田健一に就て』、国書刊行会から発売中。 ご連絡は河出書房新社編集部もしくは国書刊行会編集部まで。 kawade.co.jp/np/isbn/978430… 川直『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』『吉田健一に就て』 @KawamotoNao11 村上龍、再評価はなされるべきでしょうね。あれほど才能に溢れた小説家もいない。『限りなく透明に近いブルー』、『海の向こうで戦争が始まる』、『コインロッカー・ベイビーズ』。この三作を読むと一作一作で急速に成長して技巧が高まり、恐るべき早さで頂点に達してしまったのがわかる。しかし……

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    kahki 2024/06/15
  • 海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【レーベル解説編】 - ウラジーミルの微笑

    もうすぐ絶滅するというリアルの書店に寄せて(下) この記事は、海外文学の世界を渉猟するためのガイドマップとなることを目指している。 後編である稿では、各出版社/各種レーベルの解説記事を載せている。なお、いずれも書き手の強い独断と偏見で書いているため、異なる意見もあるかもしれない。また、取捨選択をして書いているため、網羅性はない。そのあたりはぜひご容赦いただきたい。 前編には海外文学にまつわる基情報を書いているので、そちらも併せてお読みいただきたい。 岩波書店 重版出来 言わずと知れた老舗出版社。我が国の「文庫」の創始者である。海外文学に関しては、「文庫書下ろし」*1が多いが、現代文学作品がまれに単行で刊行されることもある。 出版社URL:https://www.iwanami.co.jp/ 直販サイト:なし(出版社サイトから注文は可) 岩波文庫 帯*2の色でジャンル分けをしており、白

    海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【レーベル解説編】 - ウラジーミルの微笑
  • 真留子のオズのホームページ

  • SS将校のアームチェア - ダニエル・リー - 青色3号

    このブログは、自分がなにかを読んでおもしろいなと思ったとき、なぜおもしろかったかについて考えるブログです。で、今回はこれ。 以下はみすず書房のサイトより。 古いアームチェアを修理に出したところ、中から書類の束が見つかった。鉤十字の印があり、一見してナチの文書とわかるものだった。誰が、何のために隠したのか。謎を託された著者は、その行方を追う。 書類の持主は、ローベルト・グリージンガー。SS(親衛隊)将校だった。プラハの椅子職人、シュトゥットガルトに住む甥、二人の娘、遺された日記、各国の公文書館を探るうちに、その人生が徐々に明らかになっていく。 娘たちは父親がSS将校であったことを知らなかった。グリージンガーはSSに所属しつつ、法務官として仕事をしていた。彼のように一見普通の市民として生活していたSSは多くいたが、戦後の裁判の対象ではなかったため、その実態は定かではない。 第三帝国の一部とし

    SS将校のアームチェア - ダニエル・リー - 青色3号
  • 探求型小説についてのメモ - TBCN

    はじめに 以下はmurashitさんの次の記事に触発されて書くものです。 murashit.hateblo.jp そういえば私もこのへんのハナシが好きだったはずだけど、最近読んでなかったな、と思って、じゃあ自分の好みをまとめておこうかな、という気持になったのです。 タイトルに挙げた「探求型小説」というのは仮につけたものです。この手の作品はけっこう多いので、たぶんもっと適当なネーミングをしている人がすでにいるはずですが、私は以下、この名称のもとにいくつかのジャンルに当てはまる特徴をまとめてみたいと考えています。 近いことはこれまで、「歴史ミステリ」についてだとか、「メタフィクション」についてだとかの中で、書いてきました。今回書くのは、それらの考え方を敷衍したものです。 探求型小説の特徴 私が「探求型小説」と呼ぶ型の特徴は、次の三つです。 ①主人公がある対象(謎、事件、人物など)について調査探

    探求型小説についてのメモ - TBCN
  • 「新・叙述トリック試論」について - TBCN

    去年の5月に、同人誌『立ち読み会会報誌』第三号「特集 新・叙述トリック試論」の予告を出しました。 『立ち読み会会報誌』第三号〈特集 新・叙述トリック試論〉に関するお知らせ - TBCN それから一年四ヶ月。 当初は一気呵成に完成させるつもりでいたのですが、予想もしなかったことが身辺でいろいろあり、なかなか取り掛かることができませんでした。が、それもひとまず(部分的に)一段落したので、そろそろ再開しようと思っています。 で、いきなりですが、カクヨムに載せていくことにしました。 kakuyomu.jp さすがに一年以上も経つと、わからなかった部分が判明したり、考えが変わった部分もあります。 そこで、これまで書いたぶんを加筆修正する必要があり、一気に最後までやるより連載形式の方が自分でも緊張感(というか責任感)が生じるだろうな、だったらこのブログでもいいかなと当初は思っていたのですが、がんがんネ

    「新・叙述トリック試論」について - TBCN
    kahki
    kahki 2023/09/25
  • TBCN

    先日、ストレンジ・フィクションズ臨時増刊『ダブリナーズ 留年百合アンソロジー』のお知らせを書きました。 https://anatataki.hatenablog.com/entry/2024/07/07/141848 そこで、「電子版がリリースされたらまたお知らせします」という旨を予告したものの、実際のリリースから一か月経ってもまだお知らせしていないことに気づいたため、慌ててお知らせする次第です。 ↓篇です。 https://booth.pm/ja/items/5923821 ↓追加DLC(単体)です。 https://booth.pm/ja/items/5923890 私は篇には「パンケーキの重ね方。」(3万字)、追加DLCには「listening time」(2万5000字)を寄稿しました。 字数だけなら単独優勝ですね。 二篇は続き物ですが、どちらも爆笑短篇を目指して書きました。

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  • 村上春樹が作家人生で大きな影響を受けておすすめする本まとめ - はーとぼいるどワンダフル。

    村上春樹が作家人生で影響を受けておすすめするをまとめてみた。 人生で巡り合ったもっとも重要な3冊 ①『グレート・ギャツビー』(スコット・フィッツジェラルド) ②『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー) ③『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー) 影響を受けた・作家 ■『城』(フランツ・カフカ) ■カート・ヴォネガット作品 ■『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(J.Dサリンジャー) ■カズオ・イシグロ作品 ■『雨月物語』(上田秋成) ■『呪われた町』(スティーブン・キング) ■『シャイニング』(スティーブン・キング) ■『最後の瞬間のすごく大きな変化』(グレイス・ペイリー) 人生で巡り合ったもっとも重要な3冊 村上は、人生で巡り合ったもっとも重要なとして3冊を上げている。 村上:もし『これまでの人生で巡り会ったもっとも重要なを三冊あげろ』と言われたら、考えるまでもなく答えは

    村上春樹が作家人生で大きな影響を受けておすすめする本まとめ - はーとぼいるどワンダフル。
  • 伊集院光と大江健三郎 その1

    以前にも書いたように。「いいとも!」が終わったのをきっかけに、伊集院光のラジオをネット経由で聞くようになった。一人で事するのが嫌いなので、なにか音源が欲しかったからだ。 伊集院光のラジオが面白いというのは、小林信彦のエッセイで読んでいた。聞いてみたら、なるほど、面白い。基、くだらないこと、シモネタ、バカバカしいことを中心にしゃべっているのだが、その根底に、とても強いものがある。真面目すぎるほどの誠実、知性、寛容と頑なさ。 高校中退で、落語家出身、130kgの巨漢にしてスポーツ好き。野球は芸人でチームを組んで定期的に試合をしているし、ランニングは小さな駅伝大会に参加 するほど。自転車は、東京の自宅から出発して日を分けて掛川あたりまで走って行ってしまうほど。雑学王として名を轟かせながら、番組で「インテリ軍団」に 組み入れられることには抵抗を感じる。実力とコンプレックスが微妙に絡み合ったこの

    伊集院光と大江健三郎 その1
  • 「公式が勝手に言ってるだけ」からはじめる文学理論半世紀

    最近、二次元に魂を奪われ二次創作に萌える二次豚とでも呼ぶべき存在どもが、「公式が勝手に言ってるだけ」「原作とアニメで言ってないだけ」という種類の鳴き声を発明した。 歴史学などの一部学問においてはこうした態度が倫理的に要請されてきた、ということはニコニコ大百科でも指摘されているが、そもそもこうした態度はここ半世紀ほど「文学」「テキスト」「作品」といった物事を専門家が語るために用いられてきたものがほぼ起源であろうと思う。「テクスト論」と呼ばれるものがそれである(構造主義の話はしません)。 すなわち「勝手に言ってるだけ」「言ってないけど言ってる」は、文学者がこの半世紀格闘し続けてきたテーマなのである。ちなみに稿は、加藤典洋『テクストから遠く離れて』をなんとなく参考にして書かれたので、興味のある方はそちらも読まれるとより楽しいかと思う。 さて、半世紀ほど前まで、たとえば夏目漱石の作品を批評する、

    「公式が勝手に言ってるだけ」からはじめる文学理論半世紀
  • アメリカ大統領選挙の支持地盤で読む、アメリカ文学リスト - ボヘミアの海岸線

    2020年アメリカ大統領選挙は激戦だった。2016年大統領選挙以降、世界中で、共和党と民主党それぞれを支持する「支持州」と「支持層」に注目が集まったように思う。 アメリカの大統領選挙は、人口ごとに選挙人数が割り振られ、州ごとにどちらかの政党を選ぶ「勝者総取り方式」が大半だ。そして州ごとにどちらかの政党を選ぶ傾向があり、この傾向は「土地」と「社会構成」を反映するため、多くのニュースやエッセイが問いを投げかける。 各政党の支持地盤はどんな地域か、どんな歴史があるのか、どんな人たちが住んでいるのか? この問いにたいする論考やエッセイ、書籍はすでにたくさんあるが、「アメリカ文学」もこの問いにたいして答えのひとつを持っている、と思う。 文学は、土地と社会と人によって育まれる。「どんな人たちなのか」「その人たちが生きる土地はどんな場所か」「その土地はどんな歴史を持っているのか」を知るには、うってつけだ

    アメリカ大統領選挙の支持地盤で読む、アメリカ文学リスト - ボヘミアの海岸線
  • 丸谷才一『後鳥羽院 第二版』を読んで - mmpoloの日記

    丸谷才一『後鳥羽院 第二版』(ちくま学芸文庫)を読む。1973年に筑摩書房から「日詩人選」の1冊として『後鳥羽院』が出され、それに3篇を付け加えて『後鳥羽院 第二版』が刊行され、今年文庫版が刊行された。評価の高い後鳥羽院論である。 後鳥羽院は『新古今集』を勅撰した帝王であり天才歌人であった。同時代のもう一人の天才歌人定家とは主従であり才能を高く評価する者同士でもあったが、のちに訣別する。後鳥羽院は鎌倉幕府に対し承久の乱を起こして敗れ、隠岐に流されてその地で没する。丸谷は後鳥羽院の伝記を記すではなく、院の歌をていねいにていねいに読み解いていく。 後鳥羽院の歌は歌どりという技法が重要になっている。また縁語、掛詞を多用して複雑で重層的な構造を作っている。この、もう素人には分かりにくくなった新古今の世界を、丸谷はていねいに分析してくれる。 けふまでは雪ふる年の空ながら夕暮方はうち霞みつつ 『後

    丸谷才一『後鳥羽院 第二版』を読んで - mmpoloの日記
  • 塚本邦雄『秀吟百趣』に圧倒される - mmpoloの日記

    邦雄『秀吟百趣』(講談社文芸文庫)を読む。ほぼ40年ほど前に『サンデー毎日』に連載したもの。秀歌と秀句を毎週交互に1首、1句ずつ選び、それに塚が解説を加えたもの。50首と50句で100の予定だったが、結果的に3つ余分に選んでいる。 塚の解釈はみごとでただただ圧倒される。その並外れた教養、驚くべき知識、豊富な語彙、深い読み、優れた歌人とは知っていたが、短歌にも俳句にもここまで読み込むことができる人だとは夢知らなかった。 しかし歌人や俳人の代表作とされているものが必ずしも選ばれていなかった。これについて塚は「跋」で、「既往の鑑賞文例、評釈類も一応眺め、なるべく先人の触れなかった秀作を挙げ、人口に膾炙したものなら、私が独特の鑑賞を試み得ることを前提として採用した」と書いている。(なお、書はすべて旧字体を使っているが、引用は新字体とした)。 村上鬼城 冬蜂の死にどころなく歩きけり 寒を

    塚本邦雄『秀吟百趣』に圧倒される - mmpoloの日記
  • 丸山真男と吉川幸次郎、丸谷才一と塚本邦雄 - mmpoloの日記

    先日塚邦雄『秀吟百趣』を読んで、塚の短歌や俳句の理解、解釈の深さに圧倒された。 ・塚邦雄『秀吟百趣』に圧倒される(2014年12月1日) そして以前読んだ丸谷才一『後鳥羽院 第二版』を思い出した。丸谷の王朝和歌に対する理解の深さにも圧倒されたものだった。 ・丸谷才一『後鳥羽院 第二版』を読んで(2013年7月20日) しかし、塚を読んだ後では、塚が丸谷をどう評価していたか、何となく想像がつく気がする。日政治思想史の大家、丸山真男の優れた業績である『日政治思想史研究』に対して、中国文学者の吉川幸次郎が評したという言葉「お素人さんとしては、なかなか」を思い出す。 『日政治思想史研究』については、Wikipediaで次のように書かれている。 『日政治思想史研究』は、ヘーゲルやフランツ・ボルケナウらの研究を日近世に応用し、「自然」-「作為」のカテゴリーを用いて儒教思想(朱子学)

    丸山真男と吉川幸次郎、丸谷才一と塚本邦雄 - mmpoloの日記
    kahki
    kahki 2020/01/05