風薫る5月、下界は春~初夏の陽気でも、穂高にはまだまだ残雪豊富な雪山登山のシーズンです。今日、日曜の朝も7時過ぎからミゾレ交じりの雨が降りだしました。 そんな5月の穂高・岳沢には時としてとんでもない登山者が来たりします。 一番多いのが、夏と同じく重太郎新道を登り、普通に吊尾根を通って穂高へ行けると思っている人たち。このブログでも散々書いておりますが、この時期に前穂に登るもっとも一般的なルートは「奥明神沢」を経由するもの。ただし、登山地図などにはルートとして記載されていません。重太郎新道~吊尾根は雪壁の登下降や急な雪渓のトラバースが連続し、極めて難易度の高いルートとなり、たとえ雪山装備を持っていても通行は容易ではありません。 雪山に登らない人であれば、「そうなんだ…」と思うのもわかりますが、雪の穂高に登ろうとするならそれくらいの事前情報収集をしてくるのは当たり前のこと。いまや、ヤマレコを中心