「終身雇用の時代は終わった」と言われて久しいが、この不況下では転職もままならない。そこで発想を逆転させ、「今こそ会社にしがみつく“社畜”になるべき」と説くのが、サラリーマンの働き方指南書『ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)の著者、後田良輔氏だ。 大学卒業後、大手広告代理店に務めたものの、うつ病により半年間の休職を余儀なくされたという後田氏。そのとき、途端に手のひらを返したように態度を変える人を見て、いかに“会社員”というステータスが大事が実感したという。また同時に、会社員の素晴らしさを肌で感じたという。 「『人と話す』などの人生修行をしながら給料をくれる会社というシステムは、物理的にも非常にありがたい。会社はお金をくれる大リーグ養成ギブスであり、亀仙人の甲羅であり、沖縄アクターズスクールなんです」 確かに、「成果を出さなければ」と自分を追い詰めると仕事はキツイ。だが、仕事を「人生修行の