ハダカイワシ目(英: Myctophiformes)は、硬骨魚類の分類群の一つ。ハダカイワシ科とソトオリイワシ科の2科で構成され、35属246種からなる。含まれるすべての種類は深海魚で、特にハダカイワシの仲間は数・種類ともに豊富であり、深海の生態系において重要な位置を占めている。 ハダカイワシ目の魚類は全世界の外洋に分布し、水深200m以深の深海を主な生息域とする。水深200~1,000mの中層に住む深海魚としては、オニハダカ属(ワニトカゲギス目)の魚類と並び、種類・数の両面で支配的である。大型深海生物の食料として食物連鎖で重要な地位を占めるほか、夜間に餌を求めて海面近くまで浮上する行動(日周鉛直移動)を通じて、浅海の有機物を深海に運ぶ役割をも担っている。 ハダカイワシ目はかつてヒメ目に含められていたが、鰓周囲の筋肉の付き方が異なること、上咽鰓骨をもつことなどから区別され、現在は単独の目と