6月以降に感染が広がった新型コロナウイルス「第2波」のピークは越えたとされるが、今冬には、季節性インフルエンザとの同時流行が懸念される。どう備えるべきか。来週にも発足する次期政権に求められることは―。東京都医師会の尾崎治夫会長(68)は本紙の取材に対し、新型コロナ対策の特別措置法の改正や、PCR検査の拡充を急ぐべきだと訴える。(藤川大樹、松尾博史) 尾崎氏は、都医師会としての今冬への備えを、2点挙げた。まずは、診察に来た患者を、新型コロナとインフルエンザ、そのほかの病気に速やかに振り分ける体制づくり。都医師会は、PCR検査が受けられる医療機関を1400カ所まで増やす方針を打ち出し、ほぼ目標に達しているという。