つくば市天久保の国立科学博物館(科博)筑波実験植物園の隣に科博が建てた総合研究棟と自然史標本棟の開所式が20日、同研究棟であった。科博が新宿分館などで収蔵していた400万点を超す標本・資料と共に、研究部門が全てつくばに集中。植物、動物、地学など各分野の研究活動が連携して行われることになった。 新宿分館が手狭になったため全面移転。両棟は各8階建てで標本棟は延べ1万827平方メートル(収蔵面積約7500平方メートル)。ホッキョクグマ、シカ、パンダの剥製や、クジラ、ゴリラの骨格標本のほか魚類、化石などの標本のほか、遺跡発掘で収集された人骨も収蔵。トンボや昆虫など小型標本は特注の移動棚(コンパクター)に仕分けされ、一つずつ鍵が掛かり、地震で揺れても飛び出さないよう工夫されている。 標本棟の収蔵床面積は新宿分館の5割増だが、移動棚の採用で収蔵スペースと効率が格段に向上。分子生物多様性研究資料センター