商品開発や新規事業、IT計画立案において「コンセプト」が重要であることはよく知られている。通常、ブレーンストーミングでコンセプトを策定し、ロジカル・シンキングを用いて課題を大、中、小とブレークダウンしていく。しかし元々のコンセプトが凡庸だと、施策を工夫しても大した成果が生まれない。 アニマル・シンキングでは、最初に設定したコンセプト、すなわち「達成したいこと」を上下左右360度から見わたして、膨らませていく。こうして描き出した将来像が、独自性や魅力を持っていれば、実現に取り組む価値があると自信を持てる。具体的な命題で見てみよう(図)。