邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡中心部で、祭りに使ったものを捨てた「祭祀土坑(さいしどこう)」と呼ばれる穴から、3世紀中頃のカエルの骨が大量に見つかっていたことが分かった。桜井市教委によると、祭祀の遺物とみられるカエルの骨としては最古といい、専門家は祭りの参加者がカエルを食べた可能性があるとみている。 祭祀土坑は、卑弥呼の宮殿跡とも考えられる大型建物跡の南約5メートルに位置。平成22年の発掘調査で、土器や木製品のほか、シカやイノシシ、カモ、イワシ、サバ、カエルなどの骨が見つかっている。 カエルの骨について、奈良女子大と琉球大が合同で調査した結果、ツチガエル6匹▽ニホンアカガエル4匹▽ナゴヤダルマガエル2匹-と計12匹分の骨117点と判明した。 鳥取市の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡(弥生時代)では、食用と考えられるカエルの骨が出土。奈良県田原本町の唐古(から