補中益気湯と十全大補湯について この2種類の漢方薬の処方は、効能効果を読むととても良く似たことが書かれています。含まれている生薬も同じものが多く配合されています。 ざっくり言えば、どちらも元気がなくなって疲れている人のお薬です。(元気な人をさらに元気にするお薬ではありません。) では、どのように使い分けるのでしょうか? 疲労のお薬は症状によって違うお薬をお勧めする場合もありますが、この2種類が代表的な処方です。 この2種類は、「元気が先か、ものが先か」という、「鶏が先か卵が先か」のような答えをはっきり出すのが難しいくらい似たところがあります。 エネルギーが足りなくて、食べれなくて(食べれるけど消化不良なども含む)、衰えた・疲れた→補中益気湯 食べれなくて、エネルギーが足りなくなって、衰えた・疲れた→十全大補湯 という感じで結果は同じことなのです。 補中益気湯は、虚弱な人はもちろんのこと、も